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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の変化   ミュウ

 日本には、物の形とは違う言葉があるが、それは変えてはいけない。
 第一の理由は、言葉とは長い時間をかけてできあがったものであり、それを時代とともに変えていくと、文化や習慣が台無しになってしまうからである。例えば、「筆箱」がそうだろう。昔は「筆」を入れるために、木で作った「箱」を使用したのだろう。しかし、時代が移り変わってゆくにつれ、だんだん、袋のような形をした「筆箱」も発売されている。このような場合はどうするべきなのだろうか。時代に沿って、「筆袋」と言葉を変えるべきなのだろうか。しかし、袋以外にも、缶ケースなどで作られたものもあるのだから、一々「筆缶」などと品名を変えていったら混乱状態になってしまうだろう。そうなるのならば、昔から呼ばれつつある「筆箱」に統一してしまった方が良い。また、もしここで「筆袋」や「筆缶」などと言葉を変えてしまったのなら、これからも変えていかなければいけなくなってしまう。将来にはどのような「筆箱」が登場してくるのかは分からないが、時代に沿って言葉を変えてきたのだから、また将来も変えていくべきなのだ。それに、「箱」というものは、国産の木から作り上げた、気の文化のようなものなのである。また、古くから、物を作る時には木を使っていたが、その習慣も台無しとなってしまうのである。ここから考えると、言葉とは、その物体が出来上がるまでの長い時間がかかってできているのである。つまり、文化や習慣から言葉や品名が生まれているが、その言葉や品名を変えてしまうと、その文化や習慣が台無しになってしまうのである。
 第二の理由は、外来語などの新しい言葉を取り入れると、混乱してしまうからである。国立国語研究所第2回「外来語」言い換えの中間案のデータの全体を見ると、外来語の意味を理解している人は少ない。一番多いのはバックアップ(支援、控え)で、その理解率は70.6%だった。今思い返すと、このバックアップという外来語は、担任の先生がよく使っていた言葉だったと感じた。実は、聞いたことはあるものの、日本語の本来の意味は知らなかったのである(笑)。それとは逆に、一番少ないのはエンフォースメント(法執行)という外来語だった。その理解率は3.4%と、とてつもなく少ない。私はこの外来語の意味を知らないし、聞いたこともない。そのため、会話中にこの言葉が出てきてしまったらとても困る。むしろ、頭が混乱してしまう。その他に、同じ言葉だが、意味が2つ以上ある言葉もある。それも余計にこんがらがってしまうだろう。例えば、突然、誰かが「パンチ、パンチ」と言ったとしたら、何を想像するだろうか。拳で打つ「パンチ」かもしれないし、穴あけパンチの「パンチ」かもしれない。ただ単に「パンチ」と言われてしまっただけでは分からない。何か材料の準備をしているのならば、穴あけパンチかもしれない、と思うかもしれないが、突っ立ったまま言われると困ってしまう。また、1人はこの意味を考えていたのだが、もう1人は違う意味だと思っていたとしたら、話は成り立たずに、また混乱してしまうのだ。つまり、外来語のような、新しく入ってきた言葉や、同じ言葉でも意味が2つ以上ある言葉があると、話が成り立たずに、混乱してしまうのである。
 確かに、外来語は使うと便利なものがある。日本語では「小冊子」などという場合があるが、このような時には、外来語の「パンフレット」、又は「パンフ」の方が便利で言いやすいだろう。しかし、この場合の言葉、つまり外来語の方が便利でいいやすい場合の言葉は、数が少ない。このように、日本が長い間かけて作った言葉を変えてしまっては文化や習慣が台無しになってしまう。また、言葉を変えてしまったりすると、会話が成り立たなくなってしまう時があるのである。だから、言葉を変えてはいけない。

   講評   nara


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