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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   民主主義と独裁者   ほり内

 民主主義とははるか昔、ギリシャの都市国家の時代、奴隷を除いた全ての民衆が一つに場所に集まり、話し合っていたのが始まりである。(歴史)ギリシャの民主主義では、この時は、民衆が直接意見を交換し合う直接民主主義の形をとっていたが、現代の民主主義では、都道府県などに区分けされたところから、選挙などで、各々での代表者を出して、その代表者が集まり、話し合うという間接民主主義の形をとっている。ギリシャ時代は都市の一つ一つで政治を展開していったので、簡単に民衆を集めて、意見をまとめることが出来たが、日本やアメリカのように、広いところで皆を集めて、話し合うのは絶対に無理なので、区分された地域から代表者を選び出し、そして、話し合う。民主主義とはこのようなものなのだが、これは人間がいっぱい集まってすることだから、人間一人一人違った考えや希望を持っているので、うまく話がまとまらない。もちろん人間一人一人違った考えや希望を皆で吟味し、一つの答えに導かなければならない。そこで、面倒くさいと民衆が思った瞬間、ヒトラーやサダム=フセインのような独裁者が登場し、その独裁者が政権を握ってしまう。これらは過去の失敗を見れば明らかで、どこかでどうしても、限界がきて、腐敗していってしまう。第二次世界大戦で、イタリアとドイツとともに、ファシズムに走った日本も敗戦した。
 だから、真の国家の安定を求めるのならば、わたしたちは民主主義を守るべきである。
 そのための方法は、話し合いや選挙などの事務取引をわずらわしく思わないことである。話し合いなどをしっかりと進めたりすれば多少の民衆に不満が合ってもいい形で終わらせることが出来る。私は選挙のアルバイトをしたことがあるが、当日は午前六時半から午後九時まで相当な時間選挙事務をしていたが、あまり、時間を気にしたことは無かった。また、学校での話し合いの時は、物事がなかなか決められず、面倒くさいなあと思ったこともある。(体験)しかし、はなしあいなどをわずらわしく思った瞬間、リーダーが独断で判断し、そのリーダーが逆に反感をかわれ、雰囲気の悪い状態になってしまう。
 また、反対勢力がいつもバランスよくいることである。これは与党と野党のように、反対勢力が、意見を戦わせている状態である。反対勢力が少しだけだと事実上の独裁政治になってしまい、民主主義の意味が無くなる。これは、戦前の日本の東条英機政権を見れば明らかである。反対勢力が少数しかいないので、戦争に走っていくのである。今は、小泉純一郎率いる、自民党、保守党、公明党などの与党勢と、官直人率いる、民主党、自由党、社民党などの野党勢とちょうど反対勢力同士がバランスをとっている。
 確かに、民主主義は能率は悪いかもしれない。しかし、みんなの意見を統括してまとめると、充実感が得られる。話し合うなんて面倒臭い、一人でなんかしているほうがいいと思っている人たちもいるが、一人でやると簡単とおもうのは、楽なのではなく、逃げているのだと思う。

   講評   jun

 じっくり取り組み、1200字を突破しましたね。これはむずかしい課題だと思いますが、歴史の得意なほり内君らしく、実例を挙げながらわかりやすく書き進めることができました。細かいところでは、表現を工夫した方がよいところがありますが、全体の流れとしてはよく書けています。
 民主主義を守るための方法について、それぞれ体験実例と歴史実例を挙げることができました。ただ、一つ目の方法の実例は、選挙のアルバイトは面倒ではなかったという話と学校の話し合いは面倒だったという相反する話を同時に挙げているところが不自然なので、ここは工夫した方がよいでしょう。
 みんなで話し合うより一人でやった方が簡単だと思うのは、確かに逃げているだけなのかもしれませんね。民主主義を守るためには、面倒でも、一つ一つの過程を大切にしていく必要がありそうです。
                               

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