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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   豊かな生活   うみさ

 現代の社会は昔に比べて大きな進化をとげている。昔は、寒さをしのぐのも一苦労であって、お腹がすいててもそう簡単に食料を得ることはできなかっただろう。しかし、現代は寒ければ電気機器を利用してあたたかくすればいいし、手を洗うのもお湯で洗えるのだ。お腹がすいたら身の周りに食べ物があるし、なくても近くのコンビニへ行って食べ物を買えばいいのだ。こうした面以外でも色々な豊な暮らしを現代の私達は手にいれている。
 確かに人が豊に暮らすというのはよいことである。寒さもしのげるし食料も簡単に手にはいるというのは人間が幸福に暮らすための最初の条件だ。この条件が満たされているからこそできることがほとんどだろう。しかし、豊に暮らせていない国も少なくない。こうした国は食料も満足に食べれず餓死してしまったり、あまりの寒さに死んでしまう人もでている。なので、豊に暮らせるというのは人間にとって生活を満たすためにかかせない大事なものなのだ。
 しかし、物が豊であるだけでは充分ではない。物とはちがう心の豊さや、気持ちの持ちようも大切なのだ。たとえば、昔話の町のネズミと田舎のネズミという物語で、町のネズミは田舎のネズミよりも現代のような豊な暮らしをしていたかもしれない。しかし、田舎のネズミはなんでもすぐに手に入り、自分で苦労して生活しない町ではなく、汗をかき、苦労して食料や着物を手に入れるという田舎のほうが心が豊になっただろう。
 もちろん物の豊かさも心の豊かさも、どちらも大切だ。しかし何よりも大事なことはこういう豊な社会をこれからも持続し、自分たちで作っていくことだ。‘私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある’という名言があるように、私たちがたくさん時間をかけて豊かなものを作ればそれだけの価値のある生活ができる。物の豊さも心の豊かさもどちらも含む大きな豊かなものを現代のなかで作っていきたい。そして、本当の豊さを違う面からも考えて変えていくべきだと思う。

   講評   jun

 豊かさに関して、身近な状況説明をした後、物質的な豊かさと心の豊かさについて、それぞれバランスよく書いていくことができました。心の豊かさが大切だとはよく言われることですが、その前提となるのは、やはり物の豊かさでしょう。寒さや飢えに苦しんでいたら気持ちに余裕を持つこともなかなかできませんね。しかし、物の豊かさがそのまま心の豊かさにつながるわけではありません。二つ目の意見には昔話の「町のネズミと田舎のネズミ」を例に挙げることができました。これは、ぴったりの昔話実例ですね。
 結びは、理想的な結論でまとめましたね。物も心も豊かな世界。いつかきっとそういう世界が実現すると信じると同時に、自分たちの手で実現していこうという前向きな気持ちを持つことが大切ですよね。

■「総合化」というキーワードを忘れずに入れてね。
                              

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