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　　　しゅくだいはお早めに！　　　デイジー

　（絵）
　わたしは『しゅくだいをわすれて』を読んで、女の先生がそんなにおこるところを見て、
（先生ってそんなにこわいの？！）
とびっくりしました。なぜだと思いますか？　それはわたしのたんにんの大わ先生は、そんなにこわくないからです。しゅくだいわすれた人がいると、
「学しゅうがかりさん、Ａさんにバツつけて！！」
とよく聞こえる声で言います。わたしはまだ一ども×がついたことがありません。だからこのまま×がつかないようにがんばりたいと思います。わたしもこのお話のしゅじんこうと同じように、かん字のれんしゅうがあまりすきではありません。でもわたしは、いつもお母さんに言われる前にしゅくだいをやるので、しゅくだいをわすれることはまずないと思います。
　わたしはお母さんにしゅくだいをわすれたことがないかインタビューしてみました。するとお母さんは、　
「ママは作文がにがてだったから、夏休みに作文のしゅくだいが出たとき書くのがいやでいやでずーっとやっていなかったの。それで夏休みも終わりに近くなってしゅくだいをやろうとしたら！！　作文用紙がみつからなくてお母さんに、『何でさきにやらないの！』とすごくおこられたことがあるよ。」（長い会話）
と教えてくれました。おかあさんは夏休み中きらいな作文のことが頭からはなれませんでした。その時からやらなければならないことはさきにやるようになったそうです。
わたしのおじさんが子どものころ、家の前の道ろでキャッチボールをしていました。あわてて家に帰ってきてお母さんに、
「道ろにある四かくいものこわしちゃった！！。」
と言いました。さいしょ何かなとみんな思いました。でも、だんだんわかってきたそうです。本当はとなりの家のまどをわってしまったのです。お母さんにおこられるとたいへんだから『道ろにある四かくいもの』と言ったのです。その時となりの家では、どろぼうが入ったと思ってあわてていたそうです。となりの家のおじさんはけいさつかんだったのです。わたしのおじさんはお母さんといっしょにあやまりに行ったそうです。
　わたしも『なまけたんでしょ？』と言われたらはんぱつするかもしれません。でもぜったいにうそはつかないと思います。わたしは、うそはぜたいにいけないた思います。

　　　講評　　　nara

デイジーさんはさっさとしゅくだいをすませられるタイプなのね。うらやましいし、かんしんだなぁ。今まで一どもしゅくだいをわすれたことがないというのは、言うのはかんたんだけれど、やるのはたいへんだと、先生は思うよ。自分じしんがそうだと、なかなか、長文に出てきた「ぼく」の気もちがわかりにくいことがあるね。
　そこで考えたのが、お母さんへのインタビュー。これは大せいこうだね。デイジーさんは作文がとくいだけれど、お母さんがちょっとにがてだったというのは意外（いがい）だね。お母さんの話を聞いて、なるほどなぁ、と思ったのではないかな。お母さんは、いやなことを後回しにしてしまって、ずっと気持ちがすっきりしなかった・「ぼく」は、やりたいことを先にやって、すっかりしゅくだいのことをわすれてしまった……どちらにしても、「いやだな・めんどうだな」ということから、さっさとかたづける方が、トラブルも少ないということね。
　「ごめんなさい」もなかなか言いにくいことばだ。おじさん（お母さんの弟）の話も、そのことを考えるための、いい題材（だいざい）だね。あやまるのがおそくなればおそくなるほど、もんだいが大きくなることが多い。言いにくいことは、さいしょに思いきって言う方が、これまたトラブルが少ないということだろうなぁ。言いにくいからといって、言わないままだったり、うそを言ったりすると、後がたいへんだね。
　今月もいい作文がそろったね。どれを清書にするか、いつもまよってしまうなぁ。