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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   色々な由来があるおせち料理   うさぴょん

 お誕生日といえばバースデーケーキ。節分の日といえば豆。桃の節句と言えばひなあられ。端午の節句と言えばかしわもち。では、お正月といえば何だろう。もちろん、おせち料理である。おせち料理といえば、くりきんとん・結び昆布・黒豆・かずのこ・かまぼこ・などがはいっている。祖母の話によると、昔は、三日ほどかけて、丁寧に心を込めて作ったそうだ。しかし、今は、デパートで丸ごと買ったり、買ってきたものを重箱に詰めたりするだけで、手作りをする家は減ってきている。
 そんな中で、私は、毎年恒例のおせち料理作りに参加することになった。私の家では、毎年、お正月が近づくと、家族そろって、祖母の家に行くのだ。そして、おせち料理を作ったり、神社にお参りに行ったりするのである。昨年、私は、おせち料理を作っているところを見ているだけであったが、今年は、私も手伝いをすることになったのだ。
 私が作ることになったのは、結び昆布・たづなこんにゃく・くりきんとんである。三つの中でもくりきんとんを作るのがとても大変だった。まず、サツマイモをくちなしの実で黄色く染める。そして、ゆでて砂糖などを入れてあじつけをする。最後にふるいなどでこすのだ。私がやったのは、サツマイモをこすところである。このふるいは明治時代のもので、祖母の祖母が使っていたそうである。このふるいでこすのはとても根気がいる。こしてもこしても、サツマイモがなくならないのだ。しまいには、うでがいたくなった。
 ところで私の調べた話では、おせち料理一つ一つに意味があるそうだ。例えばくりきんとんは、小判に見立てて、小金が貯まるように。エビは、腰が曲がるまで長生きできるように。かずのこなら、卵の多さのようにたくさんの子どもや孫ができますように。この他にも色々あるようだ。祖母は、黒豆について話をしてくれた。
 「黒豆はね、年の数だけ食べると良いことがあるんだよ。」
おせち料理の作り方やこんな豆知識まで知っているなんて、亀の甲より年の功ですごいと思った。おめでたいものづくしのおせち料理は、まるで、幸福の詰め合わせのようだ。また、おせち料理は、長持ちするように作られていたそうだ。三が日は女性が働かないでゆっくり休むためだそうだ。
 おせち料理は作るのが大変でも、おいしいことが分かった。
来年もていねいに心をこめておせち料理を手作りしたい。

   講評   nara

結局、最後はさらりとまとめたね。第1段落に、「祖母の話によると、……丁寧に心を込めて作ったそうだ。」とあるから、これはこれでうまく重なっているね。できれば、代々引き継がれている・伝統という意味合いを加えてもよかったかな。
 2月から、曜日時間変更ね。生活のリズムが整うまで、少し大変かもしれないけれど、早く慣れるといいね。1月の長文は難しかったけれど、電話で説明したとおり、長文の主旨はよく読み取れているから、自信を持って進めていっていいよ。2月も感想文中心でいこうね。

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