対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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お正月の伝統 ハッピー
「もう、新しい年かぁ……。時間は、早いよな。」
年の初めのお正月。お正月は、誰にとってもめでたい行事である。初詣では、今年一年をいい年である様にと願ったり、いろんな家々ではマツや、正月リースが飾ってあったりだ。そんな、雰囲気の中で、私はのんびりそのお正月を過ごしていた。
去年ぐらいまでは、お正月を毛嫌いしていたものの、今年からなぜか見る目が変わってきた。朝なんて、とても目覚めが良く、ニコニコ顔で起きたほどだ。それは、おせち料理で『黒豆』という好きな物ができたのが、おもな理由だった。買い物の時、
「黒豆!黒豆!黒豆!」
黒豆コールをしながら、試食をつまんで、考え込んでいた。去年もそうだったのだが、味が二種類あったため、母と意見が対立するからだ。しかし、今年は私が勝ち、父の好きな錦卵などを買って、家に帰ってきた。——と、お正月はいろいろ苦労したおせちと、母の手作りおぞうにを、ほおばることから始まった。そして、父の実家へ祖父、祖母にあいさつしに行き、ご飯には大好きなきな粉もちを食べ、図書館に遊びに行き、弟といっしょに年賀状を眺めて……と、優雅なお正月のひとときを楽しんだのだ。そんな私は
「うーむ……来年はどうしようかなあ……。」
と、すごい先のことを考えていた。(宿題のことは聞かないでほしい……。)
私は凧をあげたことがある。あたりまえかもしれないが、私の家では、最近どんどんお正月の遊びをしなくなってきているので、今思い出すととても良い思い出になっているのだ。これは、私が幼稚園生だったぐらい、前の話。
「わああ!イエー、たこたこたこたこたこたこお。」
そのころ、大好きだった『セーラームーン』のピンクのビニール凧を買って来た私は、図工能力がまったくなかったので、父に作ってもらうことにした。それは、器用なので、凧が完成すると、早速出発! ある、小学校の校庭に忍び寄り、
「よーし、一気に飛ばすぞ、飛んでけー。」
風がふわっと着た時、凧をパッとはなした。すると、びゅうと凧は風にあおられながらも、まるで鳥のようにぐんぐん空を飛んでいくのだ。そして、ひもをつかみながら、校庭を走り回った時は、本当に気持ち良かったのである。それからは、あまり覚えていないが、父がひもで指を切ってしまったので、家に帰ったことは、今でも頭に残っている。
私は、あまり昔のことは知らないが、最近私のように、お正月の遊びをする人が少なくなっているのではないだろうか。コマや、カルタ、凧上げなど……。日本人にとって、これらの遊びは、昔から伝わってきた伝統のようなものだと思う。だから、私たちは、その遊びをぷつんと切るのではなく、息子や娘、孫……とつなげていった方がいいのかもしれない。そんなところを、昔の人々がみたら、ことわざの『青菜に塩』のように元気をなくしていても、元気になってくれるだろう。
「よっしゃ、今年もいい年にするぞ。」
と、私はガッツをしながら、気合をいれていた。
講評 jun
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