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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大急ぎでやってきたドイツの春   こと座

 「今日は、暑かったなあ。」
今日は最高気温が十九度になると、お母さんから聞いていましたが、こんなに暑くなるとは思いませんでした。なぜかというと、ほんの二日前まで昼間でも四度ぐらいまでしか上がらなかったからです。私の家は山の上にあるので、毎日のように雪がふっていました。おまけに、一年中冬が続くのではないかと心配になるくらい、どんよりと厚い雲が冬のあいだずっと空をおおっていました。だから、私がいちばん春になったなあと感じるのは、二日続けて晴れたことと、まぶしいくらいに明るくなったことです。本当に気持ちがうきうきしてきます。そういえば、いつのまにか朝も早くから明るくなってくるようになったし、日もうんと長くなってきました。
「ちょっと前までは、一時間目が終わるころに、夜が明けてきてたもんね。」
お母さんもやっと春がやってきたと今日はそればかり言っています。
 また、私は朝七時に登校するのですが、いつもの小鳥のさえずりもずいぶんにぎやかになってきたのに気がつきました。小鳥たちが、
「春がきたよ。やっときたよ。うれしいよ。」
と歌っているようです。高い声で少しでも長く歌っていたいかのように、がんばっている小鳥もいます。お父さんから聞いた話によると、これは求愛行動のさえずりなのだそうです。小鳥たちも春がやってきて、本当にうれしいんだなと思いました。

   講評   ao

 こんにちは、こと座さん。
 春はじわじわやってくるものと思っていましたが、こと座さんの国では“大急ぎでやってきた”のですね。いい題名です。また、面白いテーマが見つかりました。漫然(まんぜん=とりとめのないこと)と春の現象(げんしょう)を書きとめるのではなく、こんなふうに焦点を絞(しぼ)って書くと、よりいい文章になりますね。
 春の様子がよく書けていますね。“一年中冬が続くのではないかと心配になるくらい、どんよりと厚い雲が冬のあいだずっと空をおおっていました”は、たとえを使いつつ、冬の暗さ重さをよく描けています。その後の春の明るさが際立(きわだ)ちますね。
 春の訪れともに心が浮き立つ様子もよく書けています。こと座さんの気持ち、お母さんの言葉がとても生き生きしています。“お母さんもやっと春がやってきたと今日はそればかり言っています”がとても印象的。
 日本には三寒四温(さんかんしおん)という言葉があります。3日寒い日があると、4日暖かい日があり、それをくり返しながら春になっていくという意味です。こと座さんの経験した春とは反対ですね。“冴(さ)え返る”というのは俳句の季語なのですが、一度、暖かくなったのに、また寒さがぶり返すことをさします。そんな春の訪れ方が当たり前だと思っていたのでこと座さんの作文はとても新鮮でした(^o^)丿

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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