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自然と人工の関係 ラブリー
自然と人工の関係
人工は自然のものに限りなく近い物を作っているが、いくら自然に近づけようとしても人工的な物にはない自然の何かがあると思う
例えば、プールと海だ。プールは人工的に作ってある。水を変えたり掃除をしているため、プールはいつもきれいだ。でも、きれいでも海よりは楽しくない。みんな一定の深さだし、波もない。当たり前だが、プールでサーフィンをやる人もボディーボードをやる人もいない。海の場合は、多少汚いが波はたくさんある。それもずっと同じ高さの波ではなく、毎回違う波の高さだ。私は、海に行くとボディーボードをするのだが、高い波だと楽しいし、低い波でも漂っているとそれなりに楽しい。衛生面では人工的なもののほうがいいとは思うが、楽しめるのは自然のほうだと思う。
また、造花と植物の場合はどうだろうか。今、造花は本物の花のようなそっくりな物もある。でも、造花は何をしてもその形は変わらない。一生枯れることはないし、一生実を付けることもない。だから、育てる楽しさというものもわからない。反対に、植物は毎日水をあげなければ育たない。でも、日に日に変化していることがわかる。育てる楽しさがわかる人は、この毎日の変化が楽しみでし方がないだろう。人工のものと自然のものとは、全く違う性質がある。私はこの2つだったら、絶対に自然のもののほうがいい。
では、なぜ人間は自然に近い物を作ろうと思ったのだろうか。例えば、こんな話がある。
新幹線の先頭の部分は、とんがっている。普通の電車とは違う形だ。なぜこんなおかしな形になったのだろうか。 新幹線は、早くて騒音が少ない。早くしようと思えば騒音は大きくなる。でも騒音を少なくしようと思えば遅くなる。新幹線が早くて騒音が少ない物になったのは、あのような形になったからだ。 あの形は、ある動物からとっているらしい。早くて静かに走るもの…それはかものはしだ。かものはしは、とても早いスピードで静かに走る。それを真似して新幹線があの形になったそうだ。
自然は、常に人工の物の手本になっているということがわかる。
なぜ人間は人工のものを増やそうとしたのか。多分、数少なく大切な自然のものをたくさん手に入れるために自然に限りなく近いものを作ろうと思ったのだろう。確かに、人工には人間にいいということや扱いやすいなどのいいところはたくさんある。でも、人工は自然を越すことはできない。どれだけ自然に近い物を作ろうとしても、自然よりいい物はないだろう。
人間にとって自然と人工の関係とは、人間は自然を越すような人工的なものは作れないということだ。自然にどんなに近づけようとしても、自然に勝るものはないと思う。人工的な開発をする前に、自然を大事にすることから始めるのが第一だ。
講評 nara
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