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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   思い出せ!春のにおい   うえっピ

 温かい風を感じた。ぼくはそのとき、忘れかけていた何かを思い出しそうになった。
今日の登校途中にその風が吹いた。二十分休みのときも、その風が吹いた。やはり久しぶりと感じられる風が・・・。風に打たれて草木が揺れ動いている。
(何だろう、この久しぶりなかんじは。)
そう思い、記憶の片端をおもいだしながら遊んだ。
 ビュービューと、うなり声を立てて吹く風はぼくに何かをきづいてほしい感じだった。
 かぜのことばかり考えていたので、遊びの鬼ごっこの鬼になってしまった。でもぼくは、かえってそのほうがうれしい気がした。もっとゆっくり、この懐かしい風に打たれていられるから。すると、
「康貴、ちゃんとやれよ。」
と言われたので、ぼくは仕方なく鬼とした役目をした。でもなにをやってもぼくは、この風が好きだった。砂埃を立ててビュービューうなり続けるこのかぜから、懐かしいにおいがする、前にもこんなことがあったような気がしてきた。
 キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン。二十分休みの終わりのチャイムがなった。ぼくはそれでもまだ動こうとしなかった。なぜならこの風はまるでぼくを癒してくれるような気がしたからだった。
 すると遠くで、
「もうチャイムが鳴っているぞー、早く戻れー。」
という先生の声がしたのでぼくはしぶしぶと、教室へ戻った。3時間目の授業は国語のテストだった。テストの形に移動するときは、ぼくが窓側だ。テストも集中できず風のことばかり考えていた。
 テストが終わったらぼくは、なぜだか外を見ていた。外には大きなハリケーンのようなものが渦巻いていた。そのときぼくは、はっとした。思い出してきたのだこの温かい風のことを。
(春だな!)
そう、この風は去年一番の風と同じ感じだったのだ。ぼくはそう思い、「わあっ。」と喜びだしそうになった。

   講評   siro


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