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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   3−3になりたい!   デイジー

 いよいよ今日から新学期です。わたしの学校は毎年クラスがえがあります。ですから、むねがドキ、ドキ、ドク、ドクとなっているのが自分でもわかりました。わたしのいちばんのねがいは、3年3組になることです。
(3−3になりたいな〜、なかよしのMさんやHさんやAさんやYさんやIさんやEさんやWちゃんといしょになりたい!)
と強く思いました。今日は集団登校なのでみんないしょに行きます。その間もずっと3−3になるようにねがっていました。
 やっと学校につくと、みんなきんちょうしていました。大輪先生がやって来てみんなに新しいクラスの紙をくばります。大輪先生は、
「ならんで、ならんで。」
と大きな声で言いました。わたしも大輪先生に紙をわたされました。まず3-3から見ました。するとMさんやHさんやAさんやIさんの名前はありましたが、わたしの名前はざんねんなことにありませんでした。そのことがとても長い間だったように思えました。がっかりしてまるで重い石がわたしの頭にのしかかってきたようでした。ガーンとなって泣きたくなるほどかなしかったです。わたしは3−2でした。
(これが、うそだったら、うそだったら、どんなにうれしいか。もし3−3だったらどんなによろこべるか。でもEさんといしょっだから安心した!!)
と少しほっとしました。するとWちゃんが、
「ねぇTさんいっしょのクラスになれなかったね。いっしょのクラスになりたかったのにね。」
とわたしに言いました。
「うん。」
とわたしは少ししょんぼりして言いました。
(あぁ〜3−3になった子はいいな。)
と思いながら帰りました。
 家に着くとお母さんが待ちかまえたように、
「何組だった?先生はだれだった?」
と帰ってくるなり聞きました。わたしが、
「3−2だった。先生は金井先生だったよ。」
と言うと、
「じゃあ2組になるのは、うちの中でははじめてじゃない!」
と元気に言いました。すぐにお姉ちゃんも帰ってきました。おねえちゃんは5−3だったそうです。お姉ちゃんは、1年から5年まで3組1組3組1組3組とじゅん番に組がかわっています。わたしもそうなりたかったのですがなれませんでした。もしわたしがお姉ちゃんだったらどんなにいいだろうと思いました。

   講評   nara

先生は、はじめどうしてデイジーさんが「3組がいい!」と思っていたのか、よくわからなかったよ。なぜなら、3組の先生やメンバーが、前もって発表されているわけではないからね。最後まで読んでなっとくした! 「3」という数字そのものがポイントだったのだね。
 最後まで読んで、もう一度、はじめから読んでいくと、デイジーさんが、「自分だけ3組じゃない!」ということで、二重(にじゅう)のショックを受けてしまったということがわかる。お姉ちゃんは学年は違うけれど3組、それがとてもうらやましくてたまらなくなったのだね。
 3組ではなくて、その上、なかよしさんもほとんどが別のクラス。がっかりした場面の説明はとてもうまく書けている。時間としては、たぶん数秒のことだろうけれど、紙を受け取って、自分の名前をさがして、他の人たちをチェックする……何だかすごく時間がかかったような気がするね。もし、反対に3組だったら、あっという間だったかもしれない。つまり、「みんなとはなれて、2組になった」ということを、デイジーさんが受けいれるのに、時間がかかったということだ。たとえもうまいね。
 でもね、はじめに「あ〜あ。」と思っていて、毎日すごすうちに少しずつ、「あ、いいかも。」ということが増えていって、最後には「2組大好き!」となるのもいいと思うよ。なかよしさんが少ないということは、新しい友だちがたくさんできるということでもあるしね。
 新しいキーワードも全く問題ないね。よくまとまったいい作文。

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