対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日3224 今日3670 合計59230
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   かけがえのない友達   らいむ

 読書の楽しみは、一人でできる楽しみである。こんな便利な娯楽はめったにないのだ。感覚的な情報と言葉の情報とは、互いに他方を補うのだ。そのためどちらか一方だけを選ぶという必要はなく、どちらも楽しめば良い。本を沢山読むということは、日本語を沢山読むということであり、日本語による表現の多様性、その美しさと魅力を知るということもある。それも読書の楽しみの一つだ。(要約)
読書は私の大好きな趣味の一つである。読書は一言で、とても楽しい。としか、私にとって言いようがないのである。今、一番心の中に残っている本は、『タロとジロは生きていた』という本だ。この本の内容は、南極にある昭和基地に十五頭のカラフト犬を連れて行った・・・と始まる物語系の説明文である。まあここで、十五頭は昭和基地で活躍して、十五頭は無事に日本に帰ってきて、はい、めでたしめでたし。チャンチャン。で終われば、いわゆる平凡話(?)なのである。当たり前であるが、この十五頭のカラフト犬達がどうなるかという話だ。そろそろ冗談は終わりにして、(笑)あらすじを紹介しよう。まずは、最初にもあったが、十五頭の犬たちが南極の昭和基地に向かったのである。ところが、南極での生活はとても辛いのだ。カラフト犬の何匹かは病気や行方不明になってしまったのである。でも残りのカラフト犬たちは元気で健康であった。そして日本へ帰るときだ。しかし、事情があり、カラフト犬たちを連れて帰れなくなってしまった。隊員達は少しずつ荷物を減らして、子犬だけでも日本へ連れて帰ろうと決意するのだ。だが、やはり成長した犬達はとても連れて帰れない状況にあったのだである。残された犬はクサリにつながれたままで、次の隊員が来るまでの一年を過ごすことになるのだ。そしてその残された犬達はどうなるのか・・・。というような内容である。(結果的には題名の通りだ)私はこの本を読み終わって、自分だったらどんな気持ちかな? と想像してみた。まずは孤独な(?)カラフト犬の気持ちだ。一年間、ずっと南極に取り残されてクサリにつながれたままで・・・。なかなかじょうぶなカラフト犬でもとても辛かったはずだ。次に隊員達の気持ち。大げさに言うと、隊員達の友達を奪われた気分なのだろうか? これは本当にそんな気持ちだったのかな・・・とも思う。私はこの本を読んで、くせがついた。(体験)私の住んでいる所では、犬を飼っている人がすごく多い。(田舎だと多いってわけではないと思うが・・・?? )そのために、犬を見ると、
(このワンちゃんは丈夫そう! 南極に行ってみたらどうなるかな〜〜?! )
とか、
(かわいいワンちゃんなんだけどー、なんか南極用ではないかな? 見た目で・・・。^^;)
とか、まぁいろいろな事を考えてしまうくせがついたのである。まるでなにかを検査するかのように(笑)。家で犬を飼っていたら、タロとジロのような、カラフト犬のように丈夫に育ってね!と声をかけてあげるかもしれない。 
 私は思った。そして考えた。映画と読書、どちらが良いのだろうか? 答えはすごく簡単である。どちらも良いのである。(笑)でもそれぞれに、当然だが、長所と短所がある。簡単に映画・読書の長所と短所の例を挙げてみる。まずは映画の長所だ。映画は画面があり、今どんな場面かよく分かるのだ。それに声がある。ますます、映画のスクリーンの中に入り込んでいるみたいで、現実みたいである。なにかスリルのある感じがする。ここが映画の長所だと思う。読書にだって、もちろん長所はある。読書は、頭の中がスクリーンである。つまり・・・。読んでいるところを自由にイメージできるのだ。どんなふうにイメージしても良い、それが読書の長所だと思う。逆に、映画・読書、それぞれに短所がある。映画の短所は、自由に想像が出来ない。一つの世界にとらわれたままになる。だから画面に映るものをそのまますっと受け止めてしまうので、自由な、個人的の想像が出来ないということである。逆に読書の短所もある。内容が複雑だと、何が何だか、想像も出来なくなる。内容がわかりやすくても、例えば『義足』『ピアス』『イヤリング』『坊主』(^^;)などは、実際に経験したことがある人や、実践してみた人などしか気持ちが分からない用語もあるだろう。それなのに、想像をしようというのはとてもではないが、無理な話である。このように、映画・読書には、長所と短所があるが、どちらが良いとまではたぶん決められないだろう。私は、読書が好きだけど、やっぱりどちらがいいか? なんていうことは決められない。皆さんははっきりと決められるだろうか? 
 私は今、本をたくさん読んでいる。本はいろいろな事を知ることが出来て、読んでいると時間も忘れて、それくらい熱中するときもよくある。私はこう思う。読書は人間にとって、一生必要な一つの友達であるんだと。こう感じた。たとえ犯罪を犯したって、事故を起こしたって、誰かと縁を切ったって、何をしたって、本はいつでも友達なのだと思う。これからも、私は本ともっと親しんでいきたい。

   講評   kiri



 こんにちは。すっきりと、要約ができたね。長文がうまくまとめられていました。
 第二段落は、「タロとジロは生きていた」を読んだことによって、自分の犬を見る目が変わったという体験例が書けたね。初めにこの話のあらすじを書いたのはいいけど、少し長すぎたかもしれないね。第一段落の要約よりも「タロとジロは生きていた」のあらすじのほうが長いと、何の感想文だかわからなくなるからね(笑)。思い切って、あらすじは省いて、「この本を読み終わって...」以下から書いても、字数は十分だし、内容もよかったよ。こんなふうに、本を読むことで、物の見方が変わることってあるよね。今までとは違った見方ができるようになるね。
 第三段落は映画と読書、それぞれの短所、長所が書けたね。具体例を入れながら、自分の意見をしっかりと書くことができました。とてもわかりやすかったです。 
  最後はうまくまとめたね。短すぎず、長すぎず、すっきりとした、きれいなまとめ方でした。「本はいつでも友達」という言葉がいいね。本当にそうだね。

                             

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)