対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日3224 今日241 合計55801
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   言葉の不思議   らいむ

 桜の散り初めのころのある日、枝を離れた花びらを見ていて、これが地面に達するまでのあいだの状態を、ぴたりと表す言葉がないのに気がついた。それは「漂う」でもなく、もとより「降りる」でもない。花便りのいろいろの言葉を作り出し、育ててきた日本語だから。私のまだ知らないところに、あの美しさを表す言葉があるかもしれない。もし日本語にそれがなければ、それは日本語の語彙の貧弱を意味すると、二十年前と同じことを考えさせられた、日本語になくてはならない言葉のように思える。(要約)
 私は、前、学校で、五・六時間目にパソコンの授業を受けた。私はパソコンならもう二年半ほどのおつきあいをしているから、かなり慣れている。(と自分では思っている。)だから、先生が、
「じゃぁ今から自由にやっていいですよー。」
とおっしゃると、私はまるで天まで飛び上がってしまうくらい嬉しいのである。そして、友達と一緒に、楽しいホームページで遊ぶのだ。この時は、『恐怖の館』という怖い? ホームページにアクセスした。さすがに画面とかも真っ黒でちょっと不気味だった。先生まで、
「あっ、何〜。おまえらもそんなホームページ行ってるのかー。」
なんておっしゃられたから、私や、蕗重や愛実、唯佳(この時近くにいて一緒にやっていた友達)はあわてて最小化してごまかした。(笑)そして先生が通り過ぎたら、
「さぁ、やろっかー。」
なんて言っていた。しかも代表して私のパソコンで画像を見るハメに! 正直いって私は怖かった。でも友達を見捨てる事なんて出来ないし、興味ならいくぶんあるので、みてみようと思った。でもみんなは怖い物好き。
「ねぇねぇ、かおりー、ここやってみない? 」
怖い物大好きの愛実が、私の気持ちも知らずに言ってくる。だけど、私は愛実が言ったところをクリックしてしまった。・・・何かトイレに血がでてくるとか、殺されるとか、怖い話だった。終わった後、私は言葉には表せないほど、かなり怖かった。愛実だけは平然としていたが、蕗重と唯佳と私はかなりフリーズ(?)していた。それほど怖かった。でももう一度見てみたいという気持ちも混ざっていた。その後も、愛実を中心として、動画を見ていった。でもその後は、あんまり怖くなくてほっとした。そのかわり、言葉に言い表せないほどびっくりした! というものばかりだった。パックンチョをクリックしていくと、変なピエロが出てくる動画。『この絵でまちがいがあります。よく見てください。』という文章の後に写真が出てくるのだが、しばらくすると幽霊が一瞬パッと出てくるもの・・・。他にもいろいろあった。でも、先生が、
「じゃぁもう電源切ってー。」
とおっしゃられたときは、『電源入れてー。』とおっしゃられたときと同じくらい嬉しかった。(笑)でも、教室へ向かう途中は、愛実達と四人で、さっきの『恐怖の館』の話にひたっていて、背筋がゾッとした。でもやはり、愛実達が
「心霊写真おもしろかったー。」
とか言っているのを聞いていると、平然としている愛実達がすごいと思える。私だったらそんな話、言葉に言い表せないほど怖いから、途中で話をやめてしまうのに・・・。また今度のパソコンの授業の時は、『恐怖の館』には絶対にアクセスしたくない。(体験)
 話は変わって、今度はかなり幸せな話である。これはつい最近起きたこと・・・。私と母と妹で、車で二十分ほどのデパートに出かけた。私達はデパートでは必ずといって良いほど次のような行動をする。まずは妹が本売り場に行き、立ち読みをする。そして母と私は服の試着を十五分ぐらい・・・。そして試着が終わると、私と母は別行動になる。私は本売り場で妹と一緒に立ち読み、(笑)母は買い物をしたりする。そして母が本売り場に呼びに来て、一緒に帰る・・・という流れである。でもこの日は違った。母と一緒に、サンリオのコーナーにいったのである。さすがサンリオ、キティちゃんやポムポムプリンなどのキャラクターで盛りだくさんだ。この売り場にいるだけで気分が楽しくなる。でもこの時の目的は、くじをひくためである。妹が前、私に隠して母とくじをひいたので、今度は私が妹に隠してくじをひくのである。店員さんが、
「ひいていいですよ。」
と言って、私が無意識状態で(休日は天然状態になっている事が多いので。)くじをひき、店員さんに
渡したその時!!!!! 店員さんが言ったのである。
「うわぁ、一等です! 」
私はその一言に耳を疑った。思わず、
「え? 」
とつぶやいた。この時の一等の賞品は、ハローキティのビデオデッキであった。店員さんに保証書を確認してもらい、私と母の手元へ! 私は、本当に言葉では言い表せないほど嬉しかった。生まれて初めて一等を取ったという思いが、私の天然状態を破ったのである。(笑)今まで二等なら何回かなら取ったことがあるが、一等は初めてだったので、最高だった。しかし! 私の家はテレビデオだったのである。無駄だったのか?! という思いが私の頭の中をよぎった。でも、一等をとったことには変わりないと思い直し、そんな心配事は消えていった。しかしその後は、あげる人もいないし・・・ということで、質屋に売りに行った。でも記念として写真を撮って、今でもビデオデッキの箱を持っている私の写真がある。この出来事は、今までで一番嬉しかった思い出かもしれない。
 このように、言葉では言い表せない事はまだまだたくさんある。けれども、そこが言葉の魅力ではないだろうか。人間にとって言葉とは、何でも言い表せるわけではないが、とても大事な存在だ。言葉がなければ、全然自分の言おうとしていることが伝わらない。けれど言葉でも言い表せないこともある。言葉は、とても不思議な物だと私は思う。

   講評   kiri



 こんにちは。
 今週は進級テスト。何の心配もしていなかったけど、やはり見事に合格でした。おめでとう。
 ●要約
  いつもながらしっかりとできていました。この調子で長文も読んでいきましょう。
 ●体験実例
  二つの体験実例が書けました。一つ目はことばには表すことのできないほどの恐怖の体験だね。このときに、ほかのお友だちに恐怖の体験を話そうとしたけど、そのこわさがうまく言葉では説明できなかった、という例が入るとさらにいいね。二つめは、くじが当たったときのうれしさ。このうれしさもことばでは言い表せないね。もし、マイクを向けられて「今の心境は?」なんてきかれたとしたらなんて答えたかな? やはり「うれしい」以外の言葉が思いつかないかもしれないね。本当は「うれしい」の一言では言い表せないのだろうけどね。
●たとえ・ユーモア表現
  どちらもきちんと入っていたね。とくに(笑)はたくさん入りました。
●一般化の主題
  「人間にとって言葉とは...」と大きな意見でまとめたね。言葉で何でも言い表せるわけではないけど、大事な存在ではあるね。「言葉は、とても不思議なもの」とはその通りだと思いました。

 不思議な物 → 不思議なもの 実在する「物」ではないのでひらがなで「もの」と書くよ。

 ●字数は文句ないね。がんばりました。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)