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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   読書   ライナ・リュート

 なにを読むかという前に、まずは何はともあれ、一度夢中で読むことが必要だ。一度読む楽しさを知った人は、あとは放って置いても、本能とも言うべき物により、自分にぴったりの本を求めてゆく。読書の楽しさの中で最大のものは、自由感である。本の扉を開けると、もう向こうは、フランスであったり、江戸時代の日本であったり幻想の世界だったりする。このようにして、一冊の本を読み終えたとき、読み始める前とは、別人になったように思えることがある。読書の対象はこうして詩や小説から哲学や宗教へ、神話や心理学へと拡がってゆく。僕は、本をたくさん読めるようにしたい。
 本をたくさん読むようにする、第一の方法は、本についていろいろ知ることだと思う。例えば種類を知ることである。種類に関してはほとんどの人が知っているだろう。随筆、説明文、ファンタジー、推理物と他にも種類がある。最近僕は、ファンタジーにこっている。某文庫のファンタジー小説を図書館で借りてきては読んでいる。ファンタジー小説を読み始めたきっかけは友達が読んでいたからだった。その友達が読み始めたきっかけは、学校の図書室のカウンターに目立つように置かれていたからだった。
また、母親にはしょっちゅうこう言われる。
「テストとか問題集とかに載ってる人の文章を読み!!(怒)」
どういうことかというと、国語のテストや問題集などの文章はほとんどの場合、誰かの文章を抜き出して使われている。その文章を書いてる人の文章を読むとよいということだ。理由はだいたい、国語のテストや問題集に使われている文章は難しいことが多い。その難しい文章を読むことで国語力がつくからだという。(体験)
 第二の方法に、何事にも集中して取り組んで時間を作り出すことだと思う。読書をしようと思っても「時間がない!」なんてことになっては困る。読書をするための時間を作り出すためには、他の物事を手早く片づけてしまわなくてはならない。国会が開かれているときは、テレビで中継されている。その中継を「ボォ〜」っと見ていると、気がついてことがあった。
国会議員「○○○○について、首相はどうお考えですか?」
総理大臣「○○○○です」
国会議員「ですから、○○○○のことなんですよ」
総理大臣「だから○○○○と言ってるんです」
たいてい、同じことについて何度も質問と答弁が繰り返されている。僕はそれを見ていて思った。「はぁ〜、時間もったいな」そんなことではダメなのだ。実際はどうなのかわからないが、無駄な時間を過ごしている彼らは、読書をあまりしていないのではないかと思っている。
 確かに、読書をしなくても別に死ぬわけでもないし、お腹が減るわけでもない。しかし、読書をすることでたくさんのいろいろなジャンルの知識を手早く手に入れることができる。数え切れないほど読書をしていると、人間広辞苑になれるほどの量の知識が手にはいるのではないだろうか。「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある」という名言があるが、僕たちが読書に費やしただけ読書から得られる価値がある。だから僕は、本をたくさん読めるようにしたい。

   講評   hota

 まず、満点で、進級テスト合格です。おめでとう。今回は「読書の楽しさ」というテーマでしたから、読書の好きなライナ君には、おそらく書きやすいテーマでしたね。字数もたっぷりありましたし、体験実例もよく書けていました。「複数の方法一、二」「反対意見への理解」「生き方の主題」「名言の引用」「90分以内」も、すべてOKです。
 私がいつもライナ君の作文でいいなと思うのは、長文の内容をよく考えて、自分なりによく納得してから書いているな、と感じるところです。今回なら、最後の段落、「反対意見への理解」と「名言の引用」のあたりですね。特に「反対意見への理解」の、「確かに、読書をしなくても別に死ぬわけでもないし、お腹が減るわけでもない。しかし、読書をすることでたくさんのいろいろなジャンルの知識を手早く手に入れることができる。」のところ。決して高度な内容ではないのですが、自分なりの理解がそのまま表現されていて、好感が持てます。
 それから、いつもですが、ほのかなユーモア感覚もいいですね。ただ、政治家のおじさん達は、ああ見えて結構勉強家だったりもするので、寝る時間を削って本を読んでいたりすると思いますよ。なにしろ、ちょっとした失言や失敗を攻撃しようと、ライバルがたくさん狙っていますからね。
 全体によくできているので、少し上のレベルを狙うとすると(森リンの得点アップとか)、全体にもう少し理論的に書いていくといいのでは。具体的にどうするかは、これから少しずつ、また練習していきましょう。
 それから、タイトルももう少し、工夫してみよう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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