対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日3224 今日41 合計55601
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   日本語と方言   うここ

日本人は、自分の国の言語を国語と言ったり日本語と言ったりするが、国語、日本語の対立は実はこの問題と関係があるのだ。日本語が国際普及するに従って、外の人の影響力が国内の日本語にもおよんでくる。日本は、これからどうやって日本語を刈りこんでいったら国際普及の日本語になるかということを考えなければいけない。
五年生のころ、国語の時間に方言の勉強をした。「桃太郎」のお話を、いろいろな方言で聞いた。大阪弁はみんなだいたい分かると見えて、黙って聞いていたが、東北弁や沖縄弁になると、みんないっせいに「え〜っ!」と声をあげた。それはまるで呪文を唱えているようだったからだ。それぞれの方言を聞いた感想を書いたのだけれど、東北弁や沖縄弁のところにはほとんどの人が「全然分からなかった。」と書いていた。私たち日本人にも全く分からないのに、外国人が分かるはずがないと思った。
最近あった国語の問題に、「ぼくはあわててにげるどろぼうをおいかけた」という文章のよくない箇所を説明せよ。という問題があった。私は解答に「読点がないため、どちらがあわてているか分からない点。」と書いたのだが、もしも、本当にその現場を目撃したとして、「ぼく」があわてて追いかけたとすると、その現場にいなかった人に、説明しても、どろぼうがあわてたと思うかもしれない。読点一つで、全く違う意味になってしまうので、日本語は難しいと思う。
日本語は、地方によってしゃべる言葉がちがう。イギリスは就職するときなどの面接で、なまりがあるからといって差別したり、無理になまりを直したりするのは法律に反するらしい。日本語も、せっかくいろいろな方言があるのだから、自分の話せない方言を勉強すればいいということが分かった。外国人が、日本語を勉強するのなら、自分の好きな方言を選んで勉強すればいいということが分かった。

   講評   ita

<第一段落>
 要約に書かれている「この問題」が何を指すのかこのままではちょっとわかりにくいよね。しっかり書いておきましょう。
<第二段落>
 短いながらも長文にあった体験実例とそこから感じたことを長文とからめて書いてある点がいいね。「方言を残したほうがいい」という結論に第四段落はなっているのでここで「方言の良さ」を書いておくといいと思うよ。そうすることで説得力のある結論を導き出すことができます。
<第三段落>
 日本語の複雑さをあらわす「句読点問題」これはいい似た話だね。この実例から「日本語は複雑」と再認識させられました。
<第四段落>
 自分なりに「どうすればいいと思うか」を書いたのがすばらしい。
 文末が「〜とわかった」「〜とわかった」が二つ並ぶと違和感があるのでどちらかをほかの言葉におきかえてみよう。たとえば「いいのではないか」など。またここでイギリスの例を簡単に挙げているのがとても効果的です。よくまとまっていますよ。
★今週は電話面談です。清書の説明のあとにお母さんに代わってくださいね。
               

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)