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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   拘束時間   こめ

 「何もしないでいる」ためには、「そうでないこと」を真剣にやることによって、それらを締め出してしまわなければいけない。そうすれば、「流れ」として連続していた時間を、「積み重ね」として体験し直すことが出来、その呪縛から逃れ出ることが出来る。「積み重ねる」時間として体験し直すための「暗転」と「幕間」が、日常生活の中でつかまえ難くなってきている。「流れる」時間については、それに呪縛されている感が強いのだが、「積み重ねる」時間については、我々自身が工夫しなければ体験出来ないことになりつつある。
 私は、積み重ねる時間を作っていかなければ休息を得られないと思う。だから、意識した時間の中で休息を見いだすべきだと思う。そのためには、どうすればよいか。
 第一の方法としては、奥深く探求できるような趣味を見つけることである。趣味は、一人一人にとって違うが、誰にでもあるものだろう。だが、その中には、全く探求できない、または探求できにくい物もある。それらは趣味として行っていても時間を積み重ねるわけには行かないだろう。だからこそ、奥深く探求できるような趣味が必要だ。私も、プログラミングやバードウォッチング等の趣味があるが、奥深く探求できない趣味は、長続きもしないし、時間を積み重ねているとは思えない。しかし、プログラミングなどは、すればするほど奥深く追求できて、積み重ねる時間と言うことが実感できる。
 第二の方法としては、拘束されている「流れる」時間だけではなく、実績でも評価できるような社会にすることだ。昔から学校や仕事場等では、時間は拘束されていて、自由な行動はあまりできないようになっている。しかし、それだと忙しい時期には休息もとれなくなり、長文のように暇つぶしに釣りなどをしてしまうことになってしまう。だから、実績でも評価できる社会が必要なのだ。だからといって、全く時間に拘束されないのも少し困るが(笑)…。
 確かに、時間が拘束されている方が後での自由時間でリラックスできる。しかし、時間で拘束しているのは、集中できるからではなく、自由な時間を奪うためなのだ。だから、意識した時間の中で休息を見いだすべきだ。

   講評   kamono

別役実の文章は、ときに、頭をひねってしまうようなものもあります。過去とも未来とも社会とも切り離された時間というものが、人間らしく生きるには必要だ、というような意見文が書ければ、いいのかと思います。
要約はだいぶ難解ですね。奥深く探求できるような趣味を見つけることである、確かにそうですが、探求できにくいものであっても、趣味というものは、人によって思い描く深みが、違ってくるように思います。他人には思い及ばないような、深みを感じて打ち込んでしまう、ということもあるかもしれませんね。長続きもしないし、時間を積み重ねているとは思えない、と言ってしまうのは、危険かもしれません。趣味の中身に言及してゆくより、どんな趣味でも、趣味そのものを持つこと、そうして自分の時間をそこに集中してみること、そうすることによって、人間らしく生きられる、というもってゆき方、文の展開が、自然だったかもしれませんね。

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