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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   知価   ルフィ

 産業革命以来進んできた、大量生産、大量消費による技術革命は、それが全て物財であったがために、数値化が可能であった。しかし、ここ最近進んでいる「知価」の想像による技術革新は、現実的にも理論的にも数値化が不可である。したがって、この「知価」が形成する社会というのはこれまでの工業社会的合理精神に反す、全くの新社会なのである。そこで、私達はこの新しい「知価」を認めるべきだと思う。
 そのために私達ができる方法の一つに、まず選ぶ自由から認めるというものがある。これは、旧来の終身雇用制に代表される「規格」というものからの脱却を第一目標とした場合に出てくるものだ。その顕著な例として、学校の選択教科というものが挙げられる。私が通っていた中学校では、2年次より、実技教科及び国・数・理・社の主要4教科で発展学習を行う選択制がとられていた。それまで、私の授業に対する捉え方は、決められたカリキュラムという規格をこなすいわば「受け身」であった。しかし、選択性になったことで自身に余裕が生まれ、規格から抜け出せるようになった。つまり、自らどの「知価」を得るか選択肢が生まれたということである。同時に、その選んだ知価に対する積極性も表れてきた。そして、そういった「知価を選ぶ」という行為は、新しい考え方を選ぶということであり、知価という考え方を認めるにはもってこい、だと思う。
 また、その選択肢を増やすために、もっと情報の普及を図るべきだと思う。ここで、留意すべき点として、それが平等に行われなければならないということがある。それは、知価に関する情報を得る機会に不均等があると、極端な貧富の差が生まれてしまう場合があるからだ。例えば、求人情報などが分かりやすいだろうか。この企業ではこんな知価を求めている、などという情報が出ていたとしよう。それが、一部の有名大学のみに出回っていたらどうだろうか。後はおなじみの論説パターンである(笑)もしそのような優秀とされている大学以外の中にそのような知価を持っている人がいたならば、それはその人が自身の能力を発揮する機会を失っているということになってしまう。そんなことが起こらないために、前述したような方法が必要なのだ。
 確かに、今までの大量消費、大量生産の価値観も捨てがたいものがある。それはこの時代を作ってきたからだ。しかし、「永遠の安定などこの世が無常である限りはありえない」ように全てに聞く価値観など有り得ないのだ。だから、国のリーダーが何十年も同じ人物であった、というのは先進国ではほとんど例がないだろう。少し話が飛ぶが、座禅、というものは皆さん既知であろう。その座禅の最中に、ベルを一定時間ごとに鳴らすと、初心者と熟練者の間で脳波に違いが見られるそうだ。前者は、何度も続けているとなれてしまうのに対し、後者はいつでも驚いたという反応を示すそうだ。私達は、そういった外からの刺激のように、新しい考え方をそのときそのときで驚き、そして受け入れなければならない。それが、たまたま今の時代は知価である、というだけのことである。

   講評   kira


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