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　　　「美」の基準　　　ぷぅ

　美とは、本来、自然の造化による創造物の性質を言いあらわす言葉である。自然はその創造するすべてのものに、美という性質のほかは与えない。美の基準は個性におかれ、醜と対立する美という範囲内でしか考えられなくなり、自ら美の次元を低い段階に限定する状態となったのであった。人間は、自分の中の「美」というもののある意味をよく理解すべきである。
　その第一の方法として、人は関係なく、自分の中での美の世界を創造し、持っていることが大切になのではないかと思う。「美」という字を辞書で引いてみると、「非常にりっぱで人を感動させること。/哲学で、調和・統一のある対象に対して、利害や関心を離れて純粋に感動するときに感じられる快。」私が今までで「美しい」と思ったもので、一番に思い浮かぶものは写真である。あるサイトでみた風景や人、物の写真。同じものをとっていても、微妙な角度の違いで、キレイだなと思うものもあれば、何にもおもわないものもある。どちらも物の自然な状態を映しているのだが、なぜこうも違ってみえるのか、とても不思議なものだ。自分で写真をとったときも、同じものを写しても、アングルや距離が違うだけで雰囲気ががらりとかわるのだ。それが、写真家からいわせれば、美しいとはいえないものであったとしても、私はその写真をみて、美しさを感じることができているのだ。
　また、第二の方法として、「美」にもっとたくさん触れることが大切である。長文にも書いているように、美の基準は、個々できめられている。一人一人の感覚で、美というものは常に変化しているものなのではないか。「醜」の基準は大体の人が同じであるのに、なぜ「美」は範囲が広いのだろうか。辞書でひいた時には、「非常にりっぱで人を感動させること」とでた。そのものが立派であると思うかどうかは、その人の興味のあるものになってくるのではないか。友達と「きれいなもの」の話になっても、みんな美の基準が違うので、意見がかみ合わないことが多々ある。そのときに、やはり「美」でも何でも、その人が物をどうとらえるかはその人本人にしか分からないのではないかと思った。
　確かに、人のいう「美」を知り、それを美しいと思うこともあり、それもよい事だと思う。しかし、それ以上に、自分だけの「美」をみつけることは人とは違う自分の中の美の価値を感じることができる。私が今写真に興味を持っていて、写真の中で「美」というものを感じることができた。「美」というものは何かと追求するのは不可能なことで、世界中のすべての人が美しいと感じるものは何か分からないのである。「美」というものは、自分の中だけで知ることのできる感動であるように思う。

　　　講評　　　kira

　ぷぅさん、こんにちは。地味だけど音読の自習を根気よくやっていこうね。読んだ長文がいろんな場で知識として活用できます。新しい分野の興味がひらけることにもつながるよ。読みこなしていこう。