対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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得意分野 ルフィ
バスケはすばらしいスポーツだ、とよく思う。ドリブル、シュートなどで構成された一つの「個性」がパスという強固な血管によって一つのチームを創り出している。そうしてそのチームとチームが「試合」を舞台として戦うのだ・・・。と、ここまで書いてふと思った。これは、非常に市場というものの構成に似ていないだろうか。個人が会社を形成し、そしてそれが市場という場で争う、といった感じだ。バスケで試合に出る選手達には、たいてい何らかの得意なプレーを持っていて、それのレベルが高ければ高いほどチームとしても強いところが多い。そう、これは社会でも同じであり、わたしは一人一人が何らかの得意分野を持ち、それを伸ばすべきだと思っている。そして、そのためには以下のような方法が挙げられる。
まず、一つ目の方法は、自己アピールの練習をするということである。これには、自己のよい点を見つけ、自覚することによってそれを伸ばしていこうという狙いがある。例えば、あなたは「長所は何ですか」と聞かれたとき、パッと答えることができるだろうか。もしできないのであれば、要注意である。また、「俺は長所なんかない!」と公言している人であっても、必ず少なくとも一つくらいはあるはずだ。ただそれを見つけきれないで嘆いているだけというのは、何とももったいないことである。とにかく、そうして見つけ出した長所を、いかにうまくPRするか。そういったことを練習していけば、おのずと長所は伸びるはずである。
また、マイナス主義の教育ではなく、プラス主義の教育をすることも大切だ。具体的には、今の減点方式の採点法をやめて、加点方式にするということである。先日、私の通っている学校で合唱祭があった。私のクラスは、24クラス中24位という惨敗を喫したのだが(笑)その好評の際に、担当していた方がとてもいいことを言っていた。その人曰く、「よいところを探してつけました」ということであった。こういった採点方法は、難しいが非常に生徒のやる気を喚起させるのにはとてもいい(といってもそのときはすでに合唱祭は修了していたが)採点側からしてみたら、難しいことであろうが、しかし好感が持てた。そうすれば、たとえ音が外れているなどという欠点があっても声を出すという長所を伸ばすことのみに専念できるからだ。
しかし、今までいろいろ言ってきたが、確かに欠点を克服することは大切である。現に、一橋大学を受かった人の特徴を聞いたことがあるのだが、苦手科目がないといっていた。だが、東大を受かった人の話を聞くと、全科目が得意教科だといっていたらしい。このように、その道のプロの人たちは、得意なところを必ず持っているのだ。・・・といっても全科目が得意というのはいささか常軌を逸しているが(笑)さて、一つ目の方法でも触れたが、あなたの得意なことはなんだろうか。勉強?スポーツ?何でもいい。大切なのは、それが「自身のない成功よりも、自分ならできる、と信じて失敗したほうが、まだ延びる余地がある」ことを頭においておくことである。
講評 kira
ルフィくん、こんにちは。日ごろ感じることと重なっていたのでしょうか。意見が流れのように噴出してきたという感じですね。そのせいか、ちょっと漢字の変換ミスが目立ちました。とくに「自作名言」の部分などでこれをやると、誤解を生じるので要注意。
社会の成り立ちをバスケの試合に例えました。みんな社会の中で役割を担ったメンバー。自分の行き方が全体に反映していくという発想は、気分を明るくさせるね。
自己アピールが出来る人になろうという方法をあげました。「必ず少なくとも一つくらいはあるはずだ」というのはちょっとシビアだなあ。主張できない日本人の根源などにも踏み込んで、打開策を出してみよう。
合唱祭は残念だけれど実りも有った体験になりましたね。加点方式ですね。これは採点される人の意欲を盛り立てるとともに、採点者の意識の向上も図れそうです。(確かにテストの採点ばかりしていると、文章を見るだけで誤字を拾っている自分に気づくものです。職業病。本当は内容を吟味しないといけないのです。)
最後のまとめがいつになく冗長な感じになってしまったね。「今までいろいろ言ってきたが」はない方が締りがある感じです。「東大合格者」の「全科目が得意」という例がここの「反対意見への理解」と瞬時には結びつきにくいので、読み手に分かりづらい。
自作名言ですが、いろんなアレンジありでいいのですが、まずは「○○とは△△ではなく××である。」のかたちに当てはめてみよう。オーソドックスに。「長所とは華々しい成功の中にあるものではなく、数々の失敗の積み重ねから生まれるものである。」といった具合です。
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