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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   お父さんが子どもの頃   こと座

 「えーっ。信じられないよ。」
お父さんが私と同じ小学四年生の時の話です。日曜日には家族でよく近くの六甲山に登っていたのだそうです。お父さんの話によると、山に登るといつだって、みんながあとからついてこなくても関係なしにどんどん上にいってしまうので、結局みんなとはぐれてしまったそうです。
「お父さん、こわくなかったの?山ではぐれてどうするの?」
「ちっともこまらなかったよ。かえって、ひとり気楽でよかったさ。」
私は、それを聞いていすから転げ落ちそうになりました。ちょうどその時、お母さんが部屋に入ってきました。
「二人とも、なんでわらってるの?」
お母さんにお父さんの話を説明すると、
「まるで、いまのお父さんそのままじゃない。全然変わっていないね。」
 お父さんの話では、一人で家にたどり着いた頃には、みんなで夕ご飯を食べ始めていたと聞き、もっとびっくりしました。いつも、お父さんだけはぐれてしまうので、おばあちゃんは帰りの電車賃をあらかじめわたしていたそうです。
「お父さんは、子どもの頃から変わっていたんだな。」
でも、私もお母さんもそんなお父さんが大好きです。

   講評   ao



 
 こんにちは、こと座さん(^o^)丿
 お父さんらしいいい話が聞けました。小学生くらいで山道を一人で歩くお父さん、よっぽど度胸(どきょう)があったんでしょうね。先生も六甲山に行ったことがありますが、けっこう深くて広い森が広がっていました。子どものころのお父さんはどんなことを考えながらその山道を歩いていたのでしょうか。それにしても、山道を恐(こわ)がらずにひとりで歩くお父さんもすごいですが、悠々(ゆうゆう)と先に晩ごはんを食べている家族もすごいですね。
 <書き出しの工夫>うまいね! こと座さんのリアクションからの始まりですね。読んでいる人をえ?なになに?と興味を持たせるいい書き出しです。ちなみに“えーっ”は“ええっ”と書きますよ。ひらがなの場合、伸ばす音(長音)は“ー”を使わないきまりがあるからです。“やったー”ではなくて“やったあ”となります。
 <自分だけがしたこと>いすから転げ落ちそうになったのね(^。^) そんなにウケてお父さんは内心、大喜びだったでしょうね。
 <たとえ>これはいま一歩。残念(T_T) あるものを全然、別の何かにたとえることがたとえですよ。“まるで”は“まったく”という意味で、たとえ以外にも使うので、“〜よう”“〜みたい”の方を必ず使うようにするといいです。“まるで、好奇心旺盛(おうせい)な小猿みたいね(失礼!)”というふうにね。
 <自分だけが思ったこと>こと座さんらしい結びですね。お父さんは変っているから恥ずかしい、いやだという人も多いようですが。
 今学期の植物、チカラシバはこんな花です。↓

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