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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ケーキミックス   えこう

ケーキミックスはアメリカで売りつくされて、ヨーロッパやオーストラリアにも進出して行った。そしてやがて日本にもケーキミックスが売られるようになった。しかし日本でのケーキミックスの販売は完全な失敗だった。日本ではオーブンを使わなかったのでケーキミックスを電気釜で作る必要があった。しかし日本人にとって白米はとても重要な食べ物で、日本の主婦はバニラやチョコレートによって電気釜が汚染されるのではないかと心配していた。
お米が日本人にとって大切なものだという事はこのようなことでも分かる。パンやラーメンは少しくらい残したって何の問題にもならない。でもお米は一粒も残さず食べなさい、と言われる。それは日本人にとってお米がよほど大切な食べ物だからだと思う。
日本がいくら欧米化しても、パンやケーキがいくら普及しても、日本人の食事はご飯が中心になる。これは文化の差によるものでどうやっても変えられないものだ。

   講評   nakahi

 航平君、400字近くもよく書けましたね。
 要約も、タイプミスも無く上手にかけています。でも、細かいところを言えば(国語の問題のようになってしまうけれど)、日本ではオーブンを使わなかったのでケーキミックスを電気釜で作る「必要があった。」のかな?電気釜で作る必要があったというと、日本人がそれを望んだというように聞こえてしまうけれど、実際は、電気釜で作れる必要があると思ったのはアメリカの企業側だよね。そして、「アメリカの優秀な技術陣は、この課題を解決し、りっぱな製品を作り上げた。」んだよね。だから、日本人がケーキミックスを電気釜で作る必要性を感じてたわけではなく、「なぜなら、ケーキミックスを電気釜で作れるようにアメリカの技術者によって改良されたものだったからだ。」と書いたほうが分かりやすいです。なぜならという接続詞をつけたのは、前文の「失敗だった」の説明であることを示そうとしたからです。分かるかな?それから、第一段落目の最後の「心配していた」は「心配したのだった」もしくは「心配したのである」と書きましょう。「〜たのだった/のである」と書くと、前文の理由や説明を述べたような形になるのですよ。ちょっとしたニュアンスの違いが分かるように、自分の書いた文章を声を出して読んでみようね。
 第二段落目の最初の文章はとても良い書き方です。前の段落からスムーズに流れて話の転換ができています。自分の経験したお米に関する問題を深く考察できています。改めて、日本人にとってお米がいかに重要かということは分かったかな?
 できればもうひとつ例を挙げて欲しかったけれど、無くても全体的にとてもまとまりのある作文に仕上がっています。「これは文化の差によるものでどうやっても変えられないものだ。」が航平君の分かったことですね。この文章を先生が電話で言った「三つ子の魂百まで」ということわざを使ってちょっと変えてみます。「日本人にとって米は文化なのだ。『三つ子の魂百まで』というように、このような文化に根付いた習慣はどうやっても変えられないものだ。」どうだろう?ことわざを使うと、主題がより一般化されたように感じますね。ことわざを勉強するのも日本文化の勉強につながります。少しずつ覚えていこうね。
 それから、前にも言いましたが、段落ごとに改行したときは最初にひとマスあけようね。

〔誤表記〕日本がいくら欧米化しても、パンやケーキがいくら普及しても、⇒日本がいくら欧米化して、パンやケーキが普及しても
※元の文章は文法的には間違ってはいないけれども、説明文にしては詩的すぎるので、直しました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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