対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2259 今日2085 合計6957
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   人の関わり   マメウシくん

 人は、他人を選んで関わりあえる。動物園のパンダなど、無理やりお見合いを、押し付けられる。人間はそうではない。選び選ばれて関わりあっている。仲良くなれば、一生を貫き通せる海よりも深い友情を勝ち取れるだろうし、喧嘩して、一生顔をあわせないと言うこともある。そんな自由の中で、たった一つ選べないかかわりがある。それは、血縁関係、ことに親子関係である。人は生まれた瞬間から親子関係を宿命的に与えられている。こればかりは、だれにも、どうにもできないのだ。そのうえ、人の、養育期間は長い。乳幼児は、親もしくは、親代わりの大人(里親)がなくては死んでしまう。そして、普通は親が子を育てるものである。親子と人類にとって無くてはならない存在なのだ。自由な人間関係のなかで、親子だけが、ランダムに決まるのだ。そして今、親子関係が、バベルの塔のように没落しそうなのである。
 それと言うのも親と子の体験が、ずいぶん違うからである。石器時代のように、狩などの、親子共通の体験があれば、ここまで深い溝は、生じなかっただろう。
「いのししは、こう捕るんだよ。土偶はこうつくるんだよ。」
と、自分が教えられた通りに、親から子へ、子から孫へ、孫からひ孫へ…と、つながってゆくのだ。しかし、今は違う。
 むかしは、一族で子を育てた。しかし、今では、親は独立し、夫婦で、子を育てる。
 たしかに、こどもが、他人になつくのは、親として辛い。しかし、だっぴできない蛇は滅びると言うように、こに、さまざまな、知識を、与えて脱皮させてもいいのではなかろうか?

   講評   baba

 ヒントをもとにして自分の考えをまとめましたね。マメウシくんのいいところは、自分の頭で考えるということです。これは大きな才能です。
 そしていつも課題文をふまえつつ作文を書きますね。これも上級テクニック。そんなことが自然にできることは本当にすばらしいです。
 
<構成>種々の人間関係の中で親子関係だけは選べない、そして養育期間が長い。ユニークでしかも鋭い理由を挙げることができましたね。また、親子とは人類の種の存続にとってなくてはならない。それなのに親子関係が歪んでしまっている。理論がスムーズですね。

<題材>自分の体験を見つけて書くことができれば良かったですね。けれどもパンダの見合いの話には笑ってしまいました。
<表現>名言を意見の流れにうまくあてはめました。センスが光ります。
<主題>反対意見は「こどもが、他人になつくのは、親として辛い」。それに対して、子どもに「さまざまな知識を、与え」ることで、子どもを広い視野をもつ人間として成長させることができると主張しましたね。いい意見です。


 

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)