対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日3224 今日2850 合計58410
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   「痛い」は「親切」   えうや

 「痛いよ〜〜〜〜〜!!!」
 あれは2年前のことだ。夏休みの始まったばかりのある日、僕は頭が痛くなった。最初はただの頭痛だと思い、二階のベットで静かに横になっていた。しかし、横になっていたら、さらに痛みが増してきた。そのまま、寝てたら治ると思い、寝っころがっていたら、そしたら、まるで頭を思いっきり殴られたように、ものすごく痛くなってきた。冷や汗が出てきて、鳥肌が立ってきて、声を出せなくなった。そのまま5分ぐらい経って、お父さんが二階が静かだと思い、二階まで見に来た。そして、お父さんが僕を車で病院まで送ってくれて、先生に診てもらった。注射を何回もして、病気だとわかった。病名は、「髄膜炎」。すごく頭の痛くなる病気で、なった人は、嘘のように痛がる。ということで、入院になった。4日間入院して、その間はずっと点滴をしていた。病院のご飯はバランスはいいが、あまり美味しくなく、お母さんにご飯を持ってきてもらったり、ゼリーなどを買ってきてもらったりした(笑)。今は、もう痛くないが、その時はすごく痛かった。
 もうひとつ、すごく痛かった思い出がある。それは、僕がまだ2歳ぐらいの時だ。家の中で走って遊んでいたら、滑ってテーブルの角で左目の目尻を切った。小さいときのことだからあまり覚えていないけど、ものすごく泣いたらしい。血が出たけど、バンソウコウを何日かつけていたら、いつの間にか治ったらしい(笑)。
 僕は、自分が痛い目にあって、いろいろな人から助けてもらい、人が痛い目にあった時や、困っている時は、自分が助けられるようになった。痛い目にあうということは、親切の始まり(?)だということがわかった。これからも親切を続けたいと思う。
 「イッタ〜〜〜」今度は、手をはさんだ!!

   講評   tama


 夏休み、元気に過ごしているようですね。いつも元気な健くんですが、大変な病気になって、痛い思いをしたことがあったのですね。治って本当に良かったです。
<構成> 「痛いよ〜〜〜〜〜!!!」と、悲痛な叫びから始まりました。書き出しを工夫してくれましたね。どんなことが起こったのか、ドキドキします。
<題材> 冷や汗が出てきて、鳥肌が立ってきて、声を出せなくなるほどの痛みを体験したのですね。入院、点滴・・・大変だったけど、よくがんばったね。お父さんが早く気が付いてくれてよかったね。先生は髄膜炎の経験はないのですが、お腹が痛くなる病気になって、本当につらかったことがあります。そのときは一人きりだったので、すごく心細かったです。入院中、ご飯やゼリーを持ってきてくれた優しいお母さん・・・家族って、ありがたいものですね。ここに一つ、健くんが思ったことが書けると、もっと良くなるね(^^)。次の段落では、お家の人に聞いた「痛かった話」を書いてくれました。小さかったから覚えていないかもしれないけれど、やっぱり痛い思いをしたんだろうね。
<表現> そのときの痛みを「まるで頭を思いっきり殴られたよう」というたとえを使って書くことができました。激痛(げきつう)の表現にぴったりです。でも、かわいそう・・・(T_T)。
<主題> 自分がつらい目にあって、初めて人の痛みも分かるというものですね。健くんは、お父さん、お母さん、病院の人など、たくさんの人に助けてもらって、人を助けられるようになったんですね。とても立派です。

 
 先生は、自分も痛い目にあったことはたくさんありますが、それよりもつらかったのは、子供が病気で入院したときでした。まだ生後7か月の娘に、小さな酸素マスクや点滴の針が付いていたことを思い出すと、今でも涙が出そうになります。元気になったときは、本当にうれしかったよ。きっと健くんのご両親もそうだったと思います。自分の痛みはがまんできても、子供が痛がっている姿を見るのは本当につらいです。お父さん、お母さんのこと、大切にしてくださいね。(健くんはきっとできていると思います。)

 今回も上手に書けました。この調子でがんばって、楽しく書いていきましょうね。(^_^)v

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)