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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   思い出したくないこと   ケイちゃん

11年間生きてきて、一番「痛かった」思い出は二歳の時にあった。ぼくは、電気をつけるときに引っ張るひもの真下にイスを持っていき、そのひもめがけて飛んだらしい。ぼくは、何をしようと思ったのか、何のためにいすを持っていったのかは覚えていないが、11年生きてきた中で、一番ケガがひどかった。ひどかったといっても、一針縫っただけだ。ぼくは、病院で頭から血を流しながら走り回って遊んでいたそうだ。
 三歳の時は、祖父の葬式の時に、外で遊んでいる、兄と、いとこの所に行くために、外へでようとして、ガラスに気がつかず、ガラスを突き破ってしまった。そして、病院に行ったが、ガラスの破片は一つも刺さってなかった。なぜ刺さっていなかったかと言うと、ぼくが、割れた所をくぐって室内に戻ろうとしたのを、近くにいた大人が止めてくれたからだ、と母はいっている。
 一年生の時には、入学して鯉の池に落ちた。毎年一人は落ちるそうだが、ぼくは、第一号だった。そのときは、ものすごくびっくりした。まるで、崖から落ちたようだった。穴があったらはいりたいくらいだった。
夏休みには、学校のうら校庭の手すりに座って、そこからおりられなくなり、落ちてしまった。そのときは、頭に出来た、大きなたんこぶから血がにじんでいて、保健室で休んでいて、そこまでは別にどうでもなかったが、鼻血がでた。そして、頭を打ったあとに鼻血がでると、いけなかったので、病院行きとなった。病院では、頭の「CT」を撮ってもらった。そのときも、なんともなかった。
 人間にとって、痛かったおもいでは、苦い経験だとおもう。また、ケガをする事で、一つ、また一つと成長するとおもう。今年は、前の年に比べて、生傷が絶えない。

   講評   mako


 ずいぶんいろいろなことがあったのね^^; どれも大したけがもなくすんでよかったです。あぶないということがまったくわからないような幼いころのことは、はっきりおぼえていないことも多いですが、その場にいた大人たちにさんざん聞かされるうちに、自分がおぼえていたのか、話してくれた人の記憶(きおく)をおぼえているのか、はっきりしない場合もよくあります。
 『穴があったら入りたい』ような体験は私にも何度かあります。これはからだの痛みはもちろん、それ以上に心の痛みの方が大きいときかもしれないね。からだの傷だと、それが治ってしまえばそのときの痛みも時がたつにつれてうすらいでいきそうですが、心の傷、たとえばとてもはずかしかったことやこわかったこと、つらかったことなどは、忘れたくても忘れられないということがありそうです。そして、そういった心の傷は、体の傷のように注意していれば避けられるというものではないところがむずかしいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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