対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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拍手かっさい! 発表会 オーロラ
「三十三番、『フラワーフェスティバル』。」
会場にアナウンスがひびきわたります。今日は、バレエの発表会です。
私は、今、真っ暗なぶたいの上でとてもきんちょうしています。ついに照明が明るくなると、むねがはじけそうになります。自分のおどりになるとますますきんちょうして、心臓がとびだしそうです。でも、私は先生に注意されたことをよく思い出して、つまさきをのばし、ひざをのばし、背中をのばして、思い切り上を向いておどりました。私はさくらの花です。ピンクの衣しょうを着て、にっこり笑顔でおどりました。
自分のおどりが終わると、ほっとして肩がぬけそうな気がしました。でもまだ曲は終わっていません。笑顔のまま、ぶたいのはじで、ポーズをとりました。高学年のお姉さんたちのおどりのあと、全員でおどる最後のおどりが終わっても、私はまだきんちょうしていて言葉も出ませんでした。
楽屋に帰ったら、小さい子たちが大さわぎをしていました。そのさわぎは、まるでお祭りです。私たちは、やっとリラックスして、
「おなかすいたぁ。」
とばかり言っていたので、とうとう先生が
「じゃあちょっとだけ食べてもいいよ。」
と言ってくれて、みんなと私は、おべんとうを広げました。お母さんが作ってくれた、一口サイズのおにぎりがおいしてくて、少しずつ食べようと思っていたのに、気がついたらもう食べ終わっていました。
さて、すぐに着がえなくてはなりません。二曲目の衣しょうは、黄色のチュチュです。おにぎりを食べたので、口べにをなおしてもらいました。先生の、
「もう行くよー。ならんでー。」
の声で、全員でぶたいに向かいました。
「四十八番、『ラ・コルセール』より。」
一曲目よりは落ち着いています。でも、さっきよりもっと、ぶたいの上が暑く感じました。照明がまぶしいです。この曲は、小学二年生以上、大人のお姉さんまでがいっしょにおどります。とても上手なあこがれお姉さんたちといっしょなので、オープニングの全員のおどりは、自分たちのグループのおどりよりきんちょうしました。
その後の自分のおどりは、楽しく気もちよくおどれました。本当に心からにっこり笑えたような気がします。
全員の最後のおどりが、終わるか終わらないかのうちに、拍手がわきおこりました。こんなに拍手がもらえるなんて思ってもみなくて、何とも言えないうれしさがこみ上げてきました。私は、お客様へ感しゃの気もちをこめておじぎをしました。
すごくうれしい発表会でした。また、がんばって、もっともっとうまくなりたいと強く思いました。
講評 nara
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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