対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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世界の中の日本 はるる
日本はこの間まで日本という狭い枠組みの中でしか物事を考えていなかった。現在の感覚でいえば自分の国が豊かになればさも世界が豊かになったかのようだった。しかし次第にそれだけでは上手くいかなくなってきた。今となっては日本も一応『先進国』と言われる部類に入る。今までは自国のことだけを考えれば良かったが、現在では世界の中の日本としての行動が必要とされている。私は自国が良ければそれで良い、という考え方は問題だと思う。
その原因として第一に報道が挙げられる。日本で流れているニュースなのだから、国内でのことが主要になるのは仕方がない。しかしながら、世界と関連した日本を客観的に報道するということは重要なものだ。普段私がニュースを見ていても、やはり主観的で狭い印象を受ける。(体験実例)もっと全体的に見た報道が必要なのだと思う。
第二の原因として、日本の外交が挙げられる。日本の外交政策はどうも不透明で曖昧だ。それが作戦なのだとしても、相手国が全くわからないだけでなく自国民が理解できないというのは問題だ。外務大臣なんて『顔無し大臣』と呼ばれることもある。国と国とを結ぶ窓口がそんなことでは到底世界情勢なんて知ることは難しい。各省庁の中でも外務省は不透明な場所だと聞く。
確かに自分が危ないのに他人までかまっていられない、ということはわかる。しかし、現在では日本は世界から孤立した国家ではない。自分たちの生活がこんなにも豊かになった今、そろそろ自分が一番、という利己的な考えは捨てなければならない。(自作名言)私は日本人、日本国家がその殻から脱却して、より広い視野でこれからの行動を決断できるようなものになってほしい。
講評 sugi
この長文の前半を読むと、日本の苦しかった時代を視覚的に想像できるね。その頃のことを思うと、今の日本には余裕があり、世界全体へ目を向けることもできるはずなのに、実際はそうではないというところが問題なのだね。第一段落は、今の日本の考え方のどんなところに問題があるのか、もう少し具体的な内容を補うといいかもしれないね。
大きいテーマなので、どうしてもまとまりにくくなってしまうけれど、原因はいいところに目をつけたと思いますよ。現在、日本が国際社会の中でどんな問題を抱えているか、これを機会に調べてみて内容を深めることができるといいね。同じ意見、同じ組み立てでも、裏づけができるとかなり印象の違う小論文になるよ。
難しい話だったけれど、目標字数まであと一歩に迫る勢いだね。次回、はるるさんの得意分野で、目標字数も意識してみよう。森リンの点数、可能性で92点が出ているね。採点をかけながら何度か推敲して、高得点を狙う方法もあるので、余裕があればやってみてね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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