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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   真の臨機応変とは?   Auror

 料理を趣味とする人が増えたが、初心者とプロでは大きく違う点が一つある。初心者の場合は技術からの発想である。最初に手持ちの技術と設計があり、それに必要な資源を求める。これに対して、プロは資源からの発想というべきだろう。最終目標についての大まかなイメージはあるだろうが、設計が初めから決まっているわけではない。まず市場をのぞきに行くという。そして、その日に入荷した材料の中からよくて豊富な旬な物を見つけると、それを中心にして活かす料理の設計がそれから始まるのだ。僕は、ある事柄をそれぞれに適応した形にできるような人間として生きたい。
 そのための第一の方法に、物の再利用、つまりリサイクルを進めていくことだ。リサイクルを行えば、物は適応した形に変化することが可能である。僕たちの身の回りでは、数年前に比べて、かなりリサイクルが進められてきた。スーパーには、様々なリサイクルボックスが設置されている。食品のトレー、牛乳パックや電池、そして、最近ではペットボトルのボックスまである。(体験)また、フリーマーケット等が開かれ、自分が着られなくなった服などを売ることもできるし、それと同時に真新しい服が必要ではないときは買うこともできる。いろいろなところで、リサイクルが進められているにもかかわらず、それと全く逆のこともある。テレビや新聞を目にすると、ゴミの不法投棄やダイオキシン濃度の問題、目をそむけたくなるような話題もしばしばある。かなり、世間はリサイクルにも目が向けられている。しかし、まだまだ、みんなの意識が足りないように思える。そして自分の考えもまだまだ浅いようだ。
 第二の方法に、一つの考えにこだわりすぎないことだ。話は飛ぶが、近頃、憲法改正の話題を耳にする。そもそも、なぜ日本は今の憲法があるのかというと、みんなが知っての通り、簡単に言えば日本が太平洋戦争に敗戦したからだ。それから、五十九年が経過しようとしている。しかし、日本は未だ五十九年前にできた憲法が施行されている。だから、不都合な点が増えてきていると思う。昔と今では何もかもが違うのだ。つまり今生きている僕たちの考えを生かして、改正するべきだろう。今ある憲法のいい部分は生かせばいいがいらない部分は新しく作り直してほしい。もっとも、自分の力によって改正することができれば言うことなしだ。
 確かに、そのままの形で変化を持たせなければ楽かもしれない。しかし、今ある物を適応した形にする方が大切だ。「できあがった規則を何とか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である」という名言があるように、規則だけではなく、どんなことでも現実に合わせて、臨機応変に適応した形に変化させていかなくてはならない。

   講評   hota

 夏休みも中盤から後半にさしかかってきました。相変わらず暑いですが、休み宿題もきちんとこなしていて、さすがというべきでしょう。また、2度目の86点です! すごい。やや書きづらい内容の長文でしたし、電話がなく自分で書いたのに、この点は立派です。
 今回、要約は少し、料理の話に偏りすぎてしまいましたね。「料理を趣味とする人が増えたが、初心者とプロでは大きく違う点が一つある。初心者の場合は技術からの発想である。最初に手持ちの技術と設計があり、それに必要な資源を求める。これに対して、プロは資源からの発想というべきだろう。」のあとは削って、「資源からの発想が可能なためには、レパートリーが広く、しかも自由にそれを応用し得る能力が必要である。」と、「これまでの近代産業技術は、つねに技術からの発想で、目覚ましい発展をとげてきた。(2文の合体)」「今日、人類が直面している危機を乗り越え、新しい文明への道を拓くためには、発想を一八〇度転換して、技術からではなく、資源からの発想に切り換え得るかどうかが鍵となる。」あたりを入れておきたいですね。もちろん、これらの文ををもう少しうまくつないで、短くすることも可能です。
 今回は、ヒントに頼らずに、自分なりの意見を中心にしたところもポイントが高いですね。また、社会実例が2つ入りました。社会的なことがらに目を向けているのは、とてもよいことだと思います。ただ、作文では、やはりどちらか片方はもう少し具体的な自分の体験談(「こんなことがあった」)を入れた方が、変化があってよいと思います。
 それでも、今回も力作には違いありません。時間は少し長めでしたが、よくできました。花丸をあげます。
 ★ところで、ペンネームが変わったんですか?

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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