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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一歩下がってみてみよう   Auror

 本を読んでいて、読者が予期するようなところへ展開するなら、会館はあっても、刺激はすくない。逆に、読者の意表をつくようなことが次々現れると、読者はその度、タンジェントの方向に飛び出そうとして、そこに緊張をかもし出す。仮に、大きなカーブがあってもスピードがなければ脱線しない。安全運転だけを目標とするのなら、脱線しないのは喜ぶべきことだが、新しい道をつくるには、軌道の上だけ走っていたのでは話にならない。大きな木の下には草も育たないという。大木はすばらしい。近づきたいと思うのは、人情であろう。優れた本も大木のようなところにある。その下に立っては手も足も出ないので、代著名著であることを賛嘆するにとどまる。 僕は、優れたものばかりに頼らず、一歩離れて自分で何事でもするようにして生きたい。
 そのため第一の方法は、何事にも周りとは少々違った視点で見てみることだ。違った視点で見てみるというのは客観的に見るということでもいいと思う。僕は、日常生活でついつい、何事でも主観的に見たり考えてしまいがちだ。ある人を見るのでも、主観的に見てしまって、結局客観的に見られず、その人の真の姿を見ることができない。僕は、物語の本を読むとき、いつも主人公を中心にしていろいろ想像している。しかし、主人公以外の立場の視点からその本を見てみると、また全然違った内容になってくる。そういうことに、最近僕は気づいた。思わぬところに、その本の良さが隠されているかもしれない。自分の日常の体験の中で、違った視点から見てみるとよいことがたくさんあるのではないだろうか。
 第二の方法は、自分の考えばかりを尊重せず、周りの考えにも耳を貸してみることだ。どうしても、自分の考えが優れていると人間は考えがちである。そこで、他人の意見をしっかりと聞いて自分が学習すればいい。現在、国会では主に、自民党対民主党といった感じになっている。与党であるのは自民党。名言に「議会の目的は、議論を殴り合いの代用品にすることである」とある。しかし、議論を殴り合いの代用品にするだけの話で、現在の日本のように対決ばかりしているのがいいことではない。自民党が民主党の意見もしっかりと聞いて、その意見をうまく取り入れていけば、日本という国はもっと向上していくと思う。自民党の党員の人だって、一歩退くわけではないが、野党の立場に立って、今自分の政党がどのようなことをしているのかを見てみれば、自分たちはどうするべきなのか答えが導けそうである。
 確かに、レールからはずれず、優れているものに頼っていけば自分は楽である。しかし、そんなことをしていると、どんどん自分というものが狂っていく。だからこそ、優れた物ばかり頼らずに、一歩離れて見ることが必要である。僕は、これからもっと意識し、そのようにして生きたい。

   講評   hota

 なんだか8月は、森リンの点数がすごくよかったですね。なんと、3回の平均が85.6点です。(私にはたぶん真似できません。(笑))これは、語彙のバランスがとてもよくとれていることが勝因ですが、それにしても、毎回意識してそうしているわけではないと思うので、ちょうどいい感じの文章の組み立てが身についてきたと言えるでしょう。今回も時間は少しオーバーしていますが、頑張っていますね。
 要約は、内容的には悪くないですが、少し長いので、今書いてある内容を半分くらいにまとめるといいでしょう。文を切り貼りして、意味とつながりがうまくいくようにしてみてください。それから、最後の段落の、「指導者も同じだ。」という内容は落とさずに入れておきたいですね。文章で言うと、「これは本だけではなく、すぐれた指導者についてもいいうる。」と「圧倒されそうな影響をもっているものには不用意に近づかないことである。近づいてもながく付き合いすぎてはいけない。」のあたりを、これもうまくまとめて加えておくといいでしょう。
 「複数の方法」「体験実例」「社会実例」「反対意見への理解」「生き方の主題」すべてきちんと書けています。また、「複数の方法」を自分なりによく消化して書いているところもいいですね。また、結びではなく文中で名言を使っているところにも工夫が見られます。
 最後の結びのところ、「寄らば大樹の陰」「木を見て森を見ず」(にならないように、という意見で)などのことわざも使えそうですね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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