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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一番なのに下手な絵   ブラックベーダ

 「下手だな。」(書き出しの工夫)
と思いながら一年生の時に書いた運動会の玉入れの絵を見ていた。この絵は学校で一番になって大賞を取った。その時はうれしいとだけ思っていたが、今思うと、
「なぜこんな下手な絵が大賞を取ることが出来たのかな。」
と思う。そして
「もっと絵が上手い人がいたのに。」
と思う。その時は給食の途中に絵のことにかんして、呼び出されたりした事もある。その時は
「なんか悪いことでもしたのかな。」
と思いながら不安そうに思っていた。他にも私の母が私の友達の母親に
「いい絵でしたね。」
などといわれたらしい。たぶん母は鼻が高かったけれど、私は友達にも、だれにも
「すごかったな。」
などと言ってくれない。すごかったのは私なのに母が私の手柄を持っていってしまった。私はだれかに「すごかったな。」といわれた記憶が全くといってもいいほどない!
 私は他に一年生の時に運動会で徒競走で一番になったことがある。あのときは二番になった人との死闘だった。前半はよく覚えてはいないけれど、後半の最後の方で並び、私が死にものぐるいで走りわずかな差で私が一番になった。それが初めての小学校の運動会で、それから四回運動会をやり、徒競走で一番になっていない。あと一回小学校での運動会があるがもしかするとまた一番になれずに私は一年生の時しか一番になれないかもしれない。私は徒競走以外順位がないと思う。だが平成十六年の運動会で騎馬戦で一番の活躍をした。それは私が敵の大将の帽子を取った事だ。その時はまるで口のチャックがしまったように、しばらくあぜんとした。
 たまに「一番になるのは普通のことだ。」と思っている人がいる。それは大きな間違いで一番になれる人は一人しかいないであるこの作文を書き、改めて一番のすばらしさが分かった。

   講評   nara

 はじめは「一番なんて、とったことがない!」と言い切っていたけれど、探してみると結構見つかったね。いろいろな思い出をつないでいって、最後の大きなまとめにもっていったのは、いい組み立てだ。
 ブラックベーダ君のお母さんが作文に登場すると、すごくおもしろいよ。お母さんという登場人物は、存在感のあるキャラクターなのだね。それに、そのお母さんについての書きぶりが、これまたおもしろい。ブラックベーダ君のおもしろさは、お母さんゆずりなのかもしれないなぁ。あ、もしかしたら、お父さんも同じくらい存在感があるかな。「すごかったのは私なのに……。……といってもいいほどない!」というところがおもしろい。一年生でまだ小さくてよくわからないことがあり、記憶もあやふや。その分、お母さんの喜び方が印象深いのかもね。
 徒競走から騎馬戦の話に進めたところで、「徒競走以外順位がないと思う」とあるけれど、ここはもう少し考えてみよう。運動会では徒競走以外に順位をつけない、ということ? それとも、今までのブラックベーダ君の経験の中で、順位がついたのは徒競走だけということ? どちらも少し違いそうだね。「だが」と続くことを考えると、「徒競走以外順位がないと思っていた」の方がよさそうだよ。小さい点だけれど、ブラックベーダ君が「今も思っている」のかそうでないのかは、作文の根っこに関わる大切なところだからね。
 「一番になれる人は一人しかいない。」まぁ、たまに同点一位ということもあるけれど、原則そのとおりだね。むしろ、当たり前といえばそうなのだけれど、意外にヒトは忘れがちだ。だから、一番をとった人は素直に喜んでいいし、周りの人はその素晴らしさをたたえるべきなのだね。
 作文テスト合格。これからのブラックベーダ君の大きな目標は、まとめの部分の字数を増やしていくことだね。これからもこの調子で進めていこう!

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