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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私達は地球の一員である   えなも

 ラップランドの森というのは、まさにすべての生命によって奏でられる地球交響曲のコンサート会場といった雰囲気である。あらゆる草木が一気に芽吹き、花咲き、燃えるような緑に包まれる。真の野性が保たれている大自然である。さて、そこに足を踏み入れるとき人間はシンフォニーを奏でる演奏者の一人なのか、それともシンフォニーに耳を傾ける観客の一人なのか。森に入るとまずおびただしい数の課やブヨの大群が出迎えてくれる。すべてが深く関わりあって一つの大きな生命体として生きている森では、すべての生命がそれぞれの役割を担いながら生命のシンフォニーをともに奏でている。私は自然の中の一員であることを自覚して生きていきたい。
 第一の方法として、すべてのものが助け合って生きていることに気づくことだ。例えば、学校の教室に授業中、蜂がはいってきたとしよう。即、授業中断だ。ある生徒は騒ぎ、逃げ、またある生徒は殺虫剤を事務室まで取りにいく。何よりまず蜂にさされないようにする。蜂は嫌な虫だ。しかし、わたしたちはこのように蜂に対して一種の嫌悪感を抱いているにもかかわらず、考えてみると一方でこんな生活場面がある。朝食にでてくるパンに蜂蜜がたまにかかっているとすごく嬉しい。わたしは蜂蜜好きだから特にそうだ。蜂蜜に幸せを感じる。その蜂蜜を作っているのは誰だろう。それは他でもない、蜂だ。わたしはなんてこうも都合よく思えるのか。なんだか蜂に申し訳ない。
 第二の方法として、地球も一つの命と考えてそれを守ろうとすることだ。よく地球は1つしかない、というのを耳にする。そのわりに、あまりそのことを真剣に考えない。地球の未来のために、これ以上ごみをふやしてはいけない。だから、新しい将来ごみになると考えられるものに関しては極力つくらないようにすべきだ。そこで、リサイクルをもっと推進していくのがいいだろう。限られた資源をうまく使いまわすことさえできれば、わたしたちはこれからもずっと快適に暮らせるに違いない。
 確かに、わたしたちの今の文明社会というのは自然を切り開いたり開発したりしたおかげである。しかし、「存在するものには、良いとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある」という名言があるように地球は大きな1つの生命体なのだから、すべてのものを大切にしなければならない。そしてわたしも自然の一員で、自然と共存することを忘れないで生きていきたい。

   講評   kira

 直子さん、こんにちは。バランスのいい文章です。そして主張が明確に伝わっているね。
 進級テストは合格です。おめでとう。
 私たちは文明の中に生きていて、ともすると自然の中の一員であることを忘れてしまいます。科学の力で何でも出来るような思い上がりもします。そんな中で、この長文にあるような大きな自然のなかに踏み入った時、自然につつまれていることを思い出すんだね。
 大いなる自然なんて、めったにないから、ふだんの毎日の生活でそれを感じるようにしなければならないのです。全ての生き物は支えあっているということに、蜂の侵入で気づいたんだね。おいしい蜂蜜は私たちが蜂から分けてもらっているものです。考えてみればご馳走の素材はすべてほかの命をゆずってもらっているんだね。「いただきます」というあいさつには「私の命としていただきます」という意味があるとか。
 地球もひとつの宇宙船といった考え方があります。今ここにある資源・知恵・命からの発想が大切ですね。
 大きな地球の問題も、じつは私の足元の一歩から始まるものです。そういった自覚をみんなが持てればいいですね。
「1つ」→「ひとつ」「一つ」横書きの作文の場合算用数字を使うことはOKです。ただし、漢字の訓読みでつかうような場合や、熟語のときは漢字で(あるいは仮名で)書きましょう。変換のミスだと思いますが、気をつけよう。
      

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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