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　　　兵器を作らないで！！　　　　デイジー

　私がアルフレッド・ノーベルの話を読んで一番ふしぎに思ったのは、アルフレッドは自分の兵器が戦争に使われることを知っていて、どうして兵器を作ったのかということです。私だったら、戦争をしたくないので、兵器などというおそろしいものは絶対に作らないと思います。
　もしアルフレッドが、テレビで自分の発明した兵器で何万人もの人が殺されているのを見たら、
（あんな兵器発明しなければよかった。まるで地獄のよううじゃないか！）
と思ったかもしれません。とてもつらかったと思います。アルフレッドはみんなのために発明、発見をしているのに今は戦争に使われているので、私は、
（かわいそうだな、これじゃあ,何のために発明発見したのかわからない。）
と思いました。私は自分の気持ちがすっきりするからといって、アルフレッドに兵器を発明してほしくなかったです。でもアルフレッドが兵器を発明しなかったとしても、きっとだれかが発明しているでしょう。
　もし私が発明するのだったら、兵器ではなく世界のみんなの役に立つようなものを発明したいと思います。たとえばきれいな音が出てくるグランドピアノです。フルートの音にしたかったらフルートの音が出て、バイオリンの音にしたければバイオリンの音が出ます。実はなにもしなくても自分の聞きたい音がでるのです。これが私の考えている発明品です。発明はすばらしいけれど、兵器を発明するくらいなら何も発明しないほうがいいと思います。
　私は、アルフレッド・ノーベルがなぜノーベル賞を作ったのか考えました。それはアルフレッドが自分の死んだあとも、自分の発明したものが兵器として使われることを心配して国際平和賞などを作ったのだと私は思います。

　　　講評　　　nara

３週目の長文だけだと、少しわかりにくいところもあるけれど、ノーベルはいろいろなものを発明しているのだね。（９月２週目の長文）デイジーさんは、「兵器を作った」と考えているみたいだけれど、少しちがっているかもね。ノーベルは元々は、人を殺すために爆発（ばくはつ）や爆弾（ばくだん）の研究をしたわけではない。ノーベルの研究を、人殺し（戦争）のために使おうと考えた人がいたからこそ、元々の発明が兵器の発明につながってしまったのだろうな。ここで大切なのは、「人が」「人を殺すために」すぐれた発明を使う、ということだ。たとえば、はさみやほうちょう、自動車だってそうだよ。そもそもは、人を傷つけたり殺したりするための道具ではない。なのに、それを使う人間が、そのように使おうとすればそのための道具になるのだね。
　だからこそ、ノーベルの悩みも深かったのだと思うよ。「もし、自分が爆発の研究を成功させなかったら」と思っただろうね。その一方で、学者として研究を進めていきたい気持ちもある。研究が進めば進むほど、悩みも深くなっていったのだろうなぁ。
　もし、自分が発明をするとしたら、という話はいいね。こんなピアノができて、それも、小さくていつも持ち運びができて、どこでもすてきな音楽がきけたら、みんな幸せな気分になるだろうな。争っている人の心に、美しい音楽が届くといいね。前半にも書いてくれたように、ノーベル賞が設立されても、今もどこかで人と人とが争い、爆弾が爆発している。本当の「平和」はいつになったら、地球上に広がるのだろうね。
　先週、県のマークをパソコンで調べたでしょ。今度は、ノーベル賞についても調べてみよう。日本人で、今までにどんな人がどんな分野で受賞しているかな