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小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   他の生き物   いより

映画「地球交響曲」のシナリオハンティングのため、フィンランド北部ラップランドの森を歩いた。ラップランドはすでに北極圏に入っている地域で、冬は雪と氷と暗闇の世界になる。だから森に入る旅人は長袖、長ズボン、そして蚊よけ帽子をかぶるのが鉄則となる。ところが、私の立場はそうはいかない。ラップランドの森の夏は短い。蚊たちはこの短い夏の間に、必死で生きて子孫を残そうとしている。僕は全ての生き物は、自分の力だけで生きているのではなく、互いに助け合って生きているということを気づける人間になりたい。
 そのための方法は第一に、すべてのものが助け合って生きていることに気づくことだ。僕たち人間は不快に思うものをなくそうとする習性があります。例えばゴキブリが家で出た時に多くの人は、即座にそのゴキブリを殺すだろう。一見して役になっていないような一匹の虫も、自然界でひとつの役割を果たしているのだと思う。
 また第二の方法としては、地球もひとつの命として大切に守ろうとすることだ。地球はひとつ。資源には限りがある。人間が身勝手をすると破壊していくことになりかねないのである。
 確かに、快適な暮らしのために開発することも必要だ。しかし『存在するものには、良いとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある。』という名言もあるように、地球はひとつの命として生態系のバランスを保って生きている。人間はその一員として大きく調和して生きていかなければならない。

   講評   sugi

 立派な内容です。進級テストの締め切りに間に合わなかったのは残念だったけれど、内容的にはほとんど合格ラインです。(字数はやや足りなかったけれどね……。)
 二つの方法と実例、よく考えることができました。第一の方法、ゴキブリの例を挙げているのはおもしろいね。人間にとっては役に立たないように見えるゴキブリだけれど、実は人間よりずっと昔から生きている生物。ゴキブリから見れば、人間こそ「嫌なやつ」かもしれないね。「役に立たないように見えて実は役立っている生物」の例としては、ミミズなども挙げられます。
 第二の方法は、さらに視野を広げたものだね。ここは資源の問題か環境破壊の問題のどちらかにしぼって、深く論じていくといいと思いますよ。
 進級テストは惜しかったけれど、少しずつ確実に力をつけていると思います。10月からも、一つ一つの作品を大切に仕上げていきましょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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