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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   強い主張   すいーとぽてと

 「あー!」
と言って、おもちゃの剣を構える私の弟。逃げ回る私。私と弟は、七学年も年が離れているにもかかわらず、毎日のように喧嘩をしている。周りは、何でそんなことで喧嘩をするの?と思うかもしれないが、時には喧嘩も必要だと思う。
 喧嘩が良いと思う第一の理由は、喧嘩をすると、相手の気持ちを考える時間ができるからだ。毎日くだらないことで喧嘩をする私と弟。その中でもとても印象的な喧嘩がある。最近私達は「公文」に通い始めた。終わる時間が弟の方が断然早くて、1時間近く待たせてしまった。弟は短気なので待ちきれなくて教室の中で、大声で怒ってしまった。
「ねえ、ちょっと。ドラえもんが始まっちゃうじゃん!早くして!」
「うん、うん。もうちょっと待って。もう少しで終わるから。」
「もういい!一人で帰る!」
先生方は弟を必死でなだめた。私も、問題を解くどころではなくなってしまった。弟が爆発してしまったので、母に連絡して、迎えに来てもらうということにして落ち着いた。弟のいなくなった教室は、とても静かになった。そんな教室で問題を解きながら、あんなに怒る弟も悪いけれど、一時間近く待たせてしまってかわいそうなことをしてしまったと後悔した。その日から、帰りは別々に帰るということになった。
 第二の理由は、喧嘩をするくらいの強い主張がないと、自分らしく生きることができないからだ。私は中国の上海に住んでいたことがある。二十世紀初頭、その上海に素晴らしい人がいた。彼女は、「宋慶(そうけい)齢(れい)」という。植民地時代、国民党は、外国の勢力を利用し、自分たちの権力を拡大しようとした。一方、共産党は、貧しい社会を解決させようと、国民のための新しい社会をつくろうとした。宋慶齢は、夫であり、中国革命の父と呼ばれる人の意思を受け継いで、国民党のリーダーである家族と対立してまで共産党の確立に身を捧げた。彼女は、「宋家は中国のためにあるのであって、中国が宋家のためにあるのではない。」という言葉を残している。しかし、本当のところは家族のことを心配し続ける日々を送っていた。
 確かに、相手を傷つけるような喧嘩は避けなければならない。しかし、「喧嘩するほど仲が良い」という諺があるように、喧嘩をすればするほど相手を理解することができる。また、喧嘩を恐れず自分の意見を主張すれば、自分の気持ちも相手に伝わるに違いないと思う。

   講評   kira


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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