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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   こだわること   うるよ

 ずいぶん前のことだが、学校で体育祭があった。その準備期間中の昼休みなどに、練習があるのだが、そのときに皆の意気込みが表れる。本当に勝ちたいと意気込んでいる人は、無遅刻無欠席なのに対し、そんなにこだわることもないとのんびりしているひとは時々休んだりである。そして当日、勝ちたいと燃えていた人々は非常に怖くなり、人が変わったようになる。そして、のほほんとしている人たちに檄を飛ばす。そして最終的には皆がほどほどに団結するのである。
 ここで、練習を無遅刻無欠席の人のように、燃え、勝ち負けにこだわる事が大切なことであるという意見がでてくる。たしかに「勝つ」ということを目標に据えることによって、その物事に真剣に取り組むことが出来るし、することによっての充実感も生まれてくるだろう。そして、クラスなど団体のときは、ひとつのことを目標にすることによって、皆が「仲良し」になった気がするのである。事実、なっているのだと思う。それまで、何もお互いのことを知らなくても、そのような事をすることによって知ることが出来るのだろう。私の学校では、クラス替えをしてすぐに体育祭があるのだが、こうした意図があってのことだと思う。
 しかし、勝ち負けのことばかりにこだわらずに、楽しんで気楽にやればいいという意見もある。勝ち負けのことにこだわり過ぎると、そのことが負担となって重くのしかかったりするし、それが行き過ぎると、遂には、勝てばそれでいい、という考えになってしまうこともあるのではないだろうか。そんなことになれば元も子もない。こんな昔話がある。富士山と八ヶ岳の話で、高さを比べて負けてしまった富士山が比べるのに使った棒で八ヶ岳を叩いてしまった、というのだが、そんなことをするまで勝ち負けにこだわる必要があるだろうか。それは何の意味も成さないのではないだろうか。
 勝ち負け重視の意見にも、こだわらないという意見にも、同じように長所と短所があり、どちらが良いとは一概には言えない。しかし、本当にこだわるべきなのは(総合化)、皆がそれに生き生きと取り組んで楽しんでいるか、ということではないだろうか。「私たちの幸福が、他の人々の不幸に支えられているのであってはならない」という名言があるように、勝ち負けにこだわっても、そうでなくても、皆がそれによって楽しむことが出来るのであれば、それは何らかの意味があることだと言えるのではないだろうか。

   講評   unagi


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