対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2259 今日812 合計5684
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   記憶の輪   れもん

 才能のある者は科学者で、才能のない者は哲学者である。」とソクラテスが言ったという話を聞いたことがある。ソクラテスがどのような気持ちでこの言葉を残したかということは、当然本人以外分からないが、私なりに「才能がある」ということを「強い」、「才能がない」ということを「弱い」に置き換えて解釈をしてみた。つまり、「強い人間は科学者で、弱い人間は哲学者」ということだ。この場合の「弱い」は喜怒哀楽の激しい人、という意味で用いている。落ち込みやすく、繊細な人は、感情、本来の自分の世界を大切にする人、たぶん子供もこの部類に属するため、このような人を人間らしいというのだろう。もう一方の科学者は、気持ちがいつでも右往左往しない、常に最高級での完璧を求めることにより冷淡な人、世の中の仕組みを認知している人、しっかりと都合の良い自分を確立している人である。私は自分の疑問に対して考え、納得することは良いことだと思う。(是非の主題)
 第一の理由は、思考する能力が身につくからだ。思考して自分にとっての輪を製作することによって、達成感を覚え、根性がつくからだ。歴史などの教科で丸暗記するだけか、出来事を追究して覚えるか、ということだ。丸暗記するほうが、明らかに試験などでは近道である。しかし、試験を目標とせずに、後の自分にとっての糧となるのは、自分自身で納得しながら身に付ける方法だ。試験が無意味だというのではなく、試験を通過点と考え、自身の成長にとって最善の試験にする、ということだ。自分を無理矢理、偽造の納得で終了させずに、自分自身に素直になって理解するまでやることが大事だ。それが本当の頭の良さだと思う。(複数の理由)
 第二の理由は、その時期の自分らしさが出るからだ。四十代女性のストレス解消法の8.5%が友達との会話(データ)であるように、人間誰もが少なからず自分を中心に回っていて、思考にもその傾向が出るものである。私にも経験があるのだが、大勢の人は、だいたい昔の日記を見て驚く。そのときの自分がどんなことに重点を置いて生活していたか、どんなことに感動したか、一日一日の記憶が詰まっているものが日記である。それを見て、驚く。つまり、自分の感性大きくが変化、成長していることに仰天しているのだ。自分でも気づかぬうちに、スポンジに装飾するかのように、人は色々な方向に進化していく。その途中で築きあげた輪の形こそ、その当時の自分自身を表現しているものだと思う。
 確かに、自身で納得することは、単なる自己満足なのかもしれない。けれど、自身が納得しなければ、何も始まらない。「自分の心のうちに持っていないものは、何ひとつ自分の財産ではない。」という名言もあるように、一つ一つ理解し、一段一段丁寧に階段を上って成長していくことが大切だ。それによって弱さも強さも併せ持った現在の自分自身が完成するのだと思う。弱いということが強さであるならば、きっとどこかで全てがつながっているのだろう。(反対意見)(是非の主題)

   講評   nara


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)