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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「努力+苦労=幸運」!!    くらりねっと

 運と見えるものは日常の生き方の結果である。もし、幸運がほしいなら、日常のおくり物一つにも心があることが大切である。手紙一つそえるにも、びんせんからふうとう、切手にまで細かな心づかいの行き届いた人もいる。それが相手への最高のおくり物である。人知れず苦労をしていない人はすぐに物事を幸運とか不運とかでかたづけてしまう。困難のない人生などない、これが人生の運を考える時の大前提である。(要約)
 私もこれと似たような例がある。五年生の三学期の時になるが、漢字テストというものがあった。五年生の漢字が七十問程度ランダムに出されるテストだった。もちろんどの漢字が出されるかなんて分からないので、五年生の漢字を全て覚えなければならない。勉強期間は五日間。五年生で習う漢字は百八十五字(多分)なので、一日におよそ三十五文字以上は覚えなければいけない。ところが、のんき者の私は一日目に十文字近くまでしかやらなかった。翌日(つまりテストまで後四日間の時点)、私は友達がどれくらい漢字をやってきたか気になったので、聞いてみることにした。
「ねぇねぇ知佳(友達の名前)、漢字どの辺までやったぁ〜? 」
「え〜っとねぇ〜一学期のドリルの二十七番。(=およそ五十字以上)」
「・・・(沈黙)」
「かおりんはどこまでやった? 」
「・・・(沈黙)」
私の心がまるで凍ってしまったようだった。なので、実来にもどこまでやったか聞いてみることにした。
「み〜く〜、どこまで漢字やったぁ〜? 」
「え? えっとね、二十三番くらいまでかな? (およそ四十字)」
「二十三・・・(ガーン・・・)」
「どうかした? 」
「別に・・・。」
みんな私とは大違いでびっくりした。けれど私は負けず嫌いでもあるので、
(くっそぉ〜こんなとこで負けてたまるかぁ〜。)
と思い、休み時間も使って、漢字ドリルの十九番(多分それくらいだったとおもう)までやった(およそ三十五字)。それからの私は、がんばって勉強しまくったら、点数は九十二点だった。初日から努力をしていればよかったと思った。また、このテストの直後には学力テストが待っていた。これは、私はがんばって死ぬほど勉強したので、社会は満点が取れたみんなに
「え〜百点だぁ〜いいなぁ〜。」
なんて言われた。やはり努力は実ると思った。ただ、私の大大大好きな国語が八十点代で、四教科中で一番悪かったのは、結構ショックだった。これからのテストは、がんばって勉強して、その成果を実らせたい。
 私のクラスにも、努力家の人は本当にたくさんいる。その中でも、一際目立って活躍中! の人が、裕理(友達)だ。裕理は、クラスのリーダー的存在の友達である。テストが返ってくると、裕理の答案は百点、九十点代ばかり・・・。体育でも足は速くて、運動会でリレー(リレーは学年で足の早い人男女四人ずつしか選ばれないのだ)にも出場。さらにバスケット部のキャプテンでもある。裕理ができて、私ができない事(例えば棒高跳びで一メートルを飛ぶこと)を、裕理がやってみせると、私は
(裕理は才能があっていいなぁ〜。うらやましいなぁ〜。)
と思ってしまう。友達とも、
「かおり、裕理ってモテモテだと思う? 」
「うんうん、思う〜。」
「でもかおりもモテる事ない? 」
「え〜! 絶対モテない! 」(モテないのはもちろん事実。友達のほうがモテると自信を持って言える。)
というような会話を良く交わす。でも今考えてみると、裕理には才能もあると思うが、裕理も努力をしているのだろう。だから成績優秀でリーダー的存在なのだろう。これで、何事にも努力しようとすることが大事だと分かった。やはり努力とは大事だと思った。私もできる限り努力しよう! と決めた。ただ、私の努力は三日で終わってしまうので、(笑)そこから直さなければいけないのだが・・・(^^;)
 人間にとって、「幸運」とは「努力」をする人にはやってくると分かった。「ちりも積もれば山となる」という諺がある。まさにその通りだ。努力を積み重ねてゆけば、幸運は必ず手に入るのだから、私もこれからは努力を重ねていこうと思う。長文に、「困難のない人生などない」という箇所があった。努力をすればするほど、困難に突き当たるが、私は困難もがんばって乗り越えて、幸運を手に入れようと思う。「努力+苦労=幸運」。私はこれを合言葉に、これから生きていこうと思う。

   講評   kiri


 こんにちは。とっても前向きな、気持ちのいい作文だったね。
 題名もおもしろい、「なるほど」と思わせるものだったね。

<構成> 上手に要約できていました。すっきりとした、的を得た要約だね。
<表現> 友だちがいっしょうけんめい勉強しているのを聞いて心が「まるで凍ってしまったよう」になったんだね。わかる、わかる。ことわざもしっかり入ったね。やはり積み重ねというものは大事だね。ことわざを入れることによって、ワンランク上の作文になるね。
<題材> 体験例は、二つとも、わかりやすいものが書けました。テストでがんばって、いい結果が出せた話、見えないところで努力している、輝いている友だちの話。どちらも何もしないければいいものは出せないね。
<主題> 人間にとって幸運とは...と考えてみたね。何もしていないように見えても「努力」はしているもの。「努力」なしでは幸運はやってこないだろうね。

 先週の会話のない作文、今週の会話たっぷりの作文、どちらもよかったよ。
                 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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