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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   手の技術   ブラックベーダ

 すべてを機械にまかせてしまうと、第一に国民的な特色あるものがとぼしくなってきます。要するに一方は職人が作るものであり、一方は美術家が生む物だからであるといわれています。たとえば手漉きの紙や、手轆轤の焼き物などが、日本ほど今もさかんに作り続かれている国は、他にはまれでないと思われます。(要約)
 私たちが住んでいる国、日本は外国などと比べて手作りが多い。外国の物はきれいな物が多い、なぜならほとんど機械で作っているからだ。今外国では機械に任せっぱなしだから、いろいろな害があらわれて、反省の色が見えてきている。だが日本は手作りがまだ残っているので反省の色が見えなく、どんどん機械化されていっている。
 私は昔に食器を作ったことがある。今でも家にあり大切にしている。もし兄がその食器を割ったら私はかなり怒ると思う。だが百円くらいで買った食器を兄が割ったら私は怒らないと思う。こんな風に自分で作ったものは大切なのだ。
 手で作ったものは「次はこうしよう」とか「もうちょっとここを」などと考えることができ、出来上がった時の達成感がある。機械はできあがるスピードも速いし、きれいにできる。だができたときの達成感がない。前に聞いた話だが、数百万円くらいする、お宝などはすごく有名な人が手で作ったものだ。機械で作ったものはたぶんたくさん作れるから、量が多くて値が上がらないんだと思う。
 私の父や母にもこういうことがあったと思う。たとえば鉛筆削り機などがなくてカッターなどでやっていたと思う。今は鉛筆削り機があって、簡単に削れるが、カッターなどでやると指などでを切ってしまう可能性が高いと思う。だが自分で削る楽しさや喜びがある。私もやったことがある。しんを長くしたり、短くしたりできる。私はやったことはないが、授業中に隠れて削れると思う。だが私は簡単に削りたい。
 私たちは普段から手で作るものを増やしていって欲しい。「急がば回れ」とは少し意味が違うが手でゆっくり時間を掛けてやる方がじょうずに仕上がる。今もある伝統的工芸品を後百年くらい作っていきたいと思う。近い内に、日本でも反省の色(書き出しの結び)が見えてくるだろう。日本ではまだ手仕事が残っていることが分かった。

   講評   nara

 手作りのもののよさのポイントを、具体例を挙げながら説明できた。一つは「思い入れ」で、もう一つは「達成感」だね。鉛筆削りの話は「個性」と「作る楽しみ」かな。どれも、納得のいく理由だね。これらの理由は、作り手側の意見だけれど、こういう思いが手作りのものを通して、使う人に伝わるのだろうな。
 この中身で、より意見文らしい組み立てにするのであれば、次のような形にするといい。
 ◆ 手作りのもののよさは○つある。一つは「思い入れ」だ。……次に「達成感」だ。……
 伝統の手仕事でも何でも、なくなってしまったものを復活させるのは、なかなか大変だね。手仕事の場合、いくら作り方を文章や映像で残しても、「手」で作るのだから、それをマニュアル化できないからね。復活させる大変さよりも、なくさないための大変さの方がいいということだ。
 最後の段落、「私たちは」で始めている文の結びが「……していってほしい」だとうまく合わないね。他人に何かを希望するときに「……していってほしい」と言うでしょ。
 確かに「急がば回れ」は少し意味が違うね。「今、手作りを残すことを急いで検討しないといけない。そのためには、じっくり考えて残す道を見つけなくてはならない。」という意味だったら、何とか重なるかな。 

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