対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2356 今日854 合計10208
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   上手な話し方   聖羅

 交話機能というのは、ことばがもつ、人と人の気持ちを結びつける作用を指すものであり、対話者どうしの一体感や帰属意識を高める潤滑油としての働きである。多くの人が仕事の話や用件に入る前に、お天気の話や当たり障りのない短い会話を交わすのも、ことばを交わし合うこと自体がお互いの警戒心や敵意を弱め反対に安心感を高める効用があるからである。(要約)
 確かに交話機能には潤滑油的な働きがある。学校では必ず授業が始まる前にこのような光景があるはずだ。
がらがら(先生がドアを開けて入ってくる)。
「起立!気をつけ。礼。」(日直か学級委員)
「おはよーございまーす。」(クラス全員の大合唱)
「おはよう。では○○ページを開いて・・・」(先生が授業を始める)
このように人対人(一人対大勢)で話をするときは絶対に「挨拶」をする。このようにすることで、教師と生徒は一体感を感じることができ、授業もスムーズに行くだろう。
 しかし、塾や進学校の場合はどうだろう?「挨拶」をするところもあるだろうが、教師が教室に入ると同時に授業が始まる場合の方が多いのではないだろうか?そのような塾はたいてい先生と生徒の距離が少なからず離れていると感じられる。
 しかし、潤滑油としても機能だけで、中身の本質がないのでは論外である。「情報」にとても敏感で、何でも知っている人に限り、話のある部分について、疑問点を確かめたいと思って詳しく聞くと、はっきりした「知識」を持っているわけではないから答えられない。しかも、「情報」をほとんど受け売りしているだけで、その中身を自分の考えによって吟味していないから、どんな話をしてもその人の人生経験に照らした上での「知恵」になっていない。という長文があった。このとおり、「情報」の中にある「知識」や「知恵」という本質的なものが備わっていなければ、せっかく「情報」が潤滑油的な働きをしても何の魅力もない話になってしまう。
 このように、言葉には、潤滑油としての働きと内容を伝える働きの両方がある。しかし、大事なことはその二つの働きが対立しているのではなく、お互いに助け合っているということである。価値ある中身を伝えるために、潤滑油を工夫するということを忘れないようにしたい。『トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである』という言葉(名言)がある。いくらいい中身を持っていてもそれが使われなければ、役割を果たしたことにはならない。私たちにとって中身と表現を両立させていくことが一番大切なのである。

   講評   takeko

要約と名言の引用は自分で考えてもらうようになりましたが、うまくできていますね! 意見Aのほうの例はいいものを考え出しましたね。教室でのあいさつという自分の生活に身近なものの中からよく見つけられました。たしかに、あいさつは「これから授業ですよ」という一体感のための「枠組み」のようなものを作ってくれますね。対する塾や新学校ですが、いきなり授業が始まるというのは、場合によってはかなり「緊張感」を伴うと思います。そこが「先生と生徒の人間的な親しみ」よりも「成績をあげること」を重視しているように感じられる点ですね。それはそれでいっそいさぎよいとも言えますが・・・いずれにせよ「互話機能」を使いこなすというのはたいへんなことですよね。それがじょうずな人は・・・「実演販売」でたくさん売り上げる人などではないでしょうか?!内容も表現もともなっていそうですよね(笑)。(下の絵は「動く絵」ですが時間がかかります・・・)


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)