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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   現在の意味   すりりんご

 未来とは何か。本来の未来とは、何が起こるかわからない「ああすれば、こうなる」で拘束されていない時間である。しかし、私たちの未来は、ほとんど計画されてしまっている。こうして「漠然たる」未来は、現代社会ではただちに拘束去れ、急速に失われていく。私たち子供には地位はなく、力はなく、知識はなく、お金も名誉もない。私たちが持つのは、唯一、「真の未来」だけである。現代社会はそれを惜しみなく奪う。これでは、私たちの「真の未来」はなくなってしまう。だから、私は先のことを考えてばかりではなく、今現在を生きることが大切だと思う。
 その理由は第一に、そのときにしかできないことが必ずあるからだ。私たち中学生は勉強をするが、私の経験で「もうすぐテストだから勉強しないといけない。」という言葉をよく耳にする。それでは、いつ、今のために勉強することができるのか?ということになる。それに対し、今しかできないことをする瞬間と言うものは、友達とプリクラをとったりメールしたり買い物したりすることだと思う。これは、大して将来に役立つものでもない。しかし、今という限られた時間をちゃんと生きているのではないだろうか。今しかできないこと、今だからやれることをやっておくことは、意味のある時間だと思う。
 そして第二の理由は、今とちゃんと生きないと意味がないからだ。調べたデータによれば、将来なりたいもので男子の一位は野球選手で女子は食べ物屋さんだった。このように、子供には未来に夢がある。しかし夢を持つことは大切だが、それも計画された「現在」になってしまうのだ。私は将来なりたいものは決まっていない。しかし、それを決めるためにいまを生きているのかもしれない。決まったとしても、そのために高校受験の勉強をして、大学の受験勉強をして・・・としていたら、結局今を生きていないことと同じことになってしまう。それではいけない。その考えと違い、私は今バレーボールをしているが、将来なるためにただ単にしているのではなく、バレーという競技を今しかない時間で感じている。こんな生き方ができる人間が一番今を生きていると言えると思う。
 確かに、これから先のことを考えないと行けないときもないことはない。例えば、テストの勉強をするのに計画を立てていたほうが効率よくすすむ。しかし、一度しかない人生を大きく考えてみれば、先のことを考えてばかりでは、今生きているという意味が薄くなってしまう。『夢があるから行動するのではなく、行動するから夢が生まれる。』という名言があるように、今を生きてこそ未来があるのだ。何かに決めつけられた人生は、あまり意味を持たない。だから、私は先のことばかりでなく、今を生きることが大切だと思う。

   講評   huzi

         
 未来のためにと準備を考えすぎると、現在の意味が薄くなってしまいますね。今を真剣に生きることが大切なのですね。電話で話してくれた、「そうでもしないとやっていけないんです」の言葉は胸に響きました。
  【理由】は、自らの体験を基盤にして具体的に説明できています。香純ちゃんの今したいと思っていることと現実にしなければならないこととの差があるから、よけいに「今しかできないことがあるのに」というわりきれない気持ちが生まれるのででしょう。
  【データ実例】は調べたことをもとに書いたね。野球選手と食べ物屋さん。どちらも、夢だからこそいいのですね。仮に「野球選手になりたい」と言う子に、「それならば」と野球以外のことを禁じてひたすら野球の練習に打ち込むように仕向けたら……その子はおそらく、野球選手になるのは嫌だと思い始めるでしょう。反対に、将来なりたいものがはっきりと決まっていなくても、今、心から打ち込めるものを持って頑張っているほうが、いざというときにパワーを発揮できるよね。バレー、頑張ってね!
  【名言引用】には、『夢があるから……』を使ったね。早くから未来に縛られることなく、今をのびのびと生きる、そこから本当の未来の姿が生まれてくるのでしょう。

 タイプミスがいくつかありました。先生がみたところ、三つ。見直してごらん。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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