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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   成長しましょう   しっぽ

 僧侶と先生という職業に共通していること。それは、上に立つ、ということで、本人たちもまたそれを自覚している、ということである。そのため、自分に及ぶ者は存在しないと錯覚し、過去の自分を省みることをやめてしまう。人間として成長するためには、過去だけでなく、現在の自分をも恥じるべきである。
 まずその第一の方法に、自分自身を甘やかさない、ということだ。私は試験期間中、自分の気持ちが上手くコントロールできなくなる。慣れない勉強をいっぺんにやろうとするからか、普段はしたくないようなことを急にしたくなる。名目は気分転換だが、怠慢なだけである。そして、試験の全日程が終わった後にふと思うのである。「今回もやばいぞ」と。さて、今回も振り返ってみよう。無駄な時間がすごく多かった。気分転換などと、自分の行動に自分で言い訳をして、なんだか恥ずかしい。じゃあ次は頑張ろう。そう決めるのに、毎回同じことを繰り返してしまう。もしかしたら、私に必要なものは、記憶力でも暗記力でもなく、自制心なのかもしれない。自分を律することができて初めて、反省したことも次に活かすことができるのではないだろうか。(体験)
 また、第二の方法に、相互に批判をする、ということだ。最近何かと話題になる北朝鮮。現在、あの国の最高権力者は金正日だ。誰もが彼の言いなりになり、誰も彼に逆らおうとしない。国全体がそういった風潮の中、誰もが現状に満足し、またその状態を当然のことと思う。日本人の目には、下位の者の意見が封じ込められることが、なんとも不気味に映る。日本では、首相や政府が何か行動を起こす度に、世論だの討論会などを開く。それを見る私たちも、自分たちの考えを固める。それだけ、日本の最高権力者たちには、国民の意見が近くにあり、またそれも反映されているのではないか、と思う。お互いに批判し合うことで、双方に向上心が生まれ、全体として高まっていく。言わせて聞くだけ、という社会は変えていくべきである。
 確かに、努力の末に得られた満足というものが、人間にとって最も幸福な時であるのかもしれない。しかし、やり遂げたという解放感だけでなく、次の目的に向かうという新たな気持ちも、人間にとって必要なものである。過去を反省し、でも過去に捕われすぎず、前を見つめるということができたら、有意義な日々を過ごせると思う。

   講評   nane

 冒頭の状況実例は、四分の一ぐらいまで書いていいよ。(今日は眠かったようだけど)
 第一の「自分を甘やかさない」は、実感がこもっている(笑)。試験期間中というのは、だれでもそうで、突然机の中を掃除したくなったり、本を読みたくなったりする。自制心というのは、実はいちばん難しいものだと思うよ。先生のやり方は、そういうときは喫茶店に行って勉強するというもの。一晩中やっているサンデーサンなどに行って、決めたノルマまでやるまで出てこないというようにするといいよ。値段はコーヒー1杯分だけ。(いいのか)
 第二の「相互批判」は、面白そうな社会実例を、もう一つ探してみよう。社会実例の材料は読書だから、勉強も忙しそうだけど読書もがんばろう。
 結びは、僧侶と先生という最初の問題提起のキーワードを盛り込んでいくといいよ。
 では、次回のテスト、がんばってね。


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