対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
未来より今を大切に ブラック・ジャック
未来より今を大切に
ブラック・ジャック
現在とはなにか。それは、「予定された未来」を指すのだ。では、未来とはなにか。未来というのは、様々なことがいつ起きるかわからない時間のことである。そして、この未来の中で「真の未来」を持つのは何の権限も持たない子供たちである。しかし、現代社会は惜しみなくそれを奪うのではなかろうか。僕たちは未来のために生きているのではなくて、今という瞬間のために生きるほうが、大切なのだ。その理由として、2つ挙げられるといってよいだろう。
まず、一つ目として未来を考えても何が起こるかわからないからだ。僕は、うまく時間が分けられず、勉強がおろそかになることが多い。それを防ぐため、たまに勉強の予定表を作るときがある。けれども、「あ〜あ今日は疲れた〜」といって少しだけやって明日にまわす。そして、翌日「え〜こんなにあるの〜めんどくせ〜な〜」とまるで、のび太のように次の日も次の日も勉強を後まわしにしていきしまいには予定表通り終わらなくなってしまったことが何度もある。だから、最近は、そのときそのときの気分でやるようにしているのだ。<<構成・題材・表現>>
二つ目として未来のために今という瞬間を犠牲にするとつまらないからだ。最近、中学受験をする子供が増えてきた。それを証明するのが去年の受験率が13.2%に対し、今年は、13.8%になったというデータである。なぜ増えてきたかというと「公立の勉強がやさしくなってきたから最より良い教育を受けさせたいため」や「立派な人になってもらうため」などという親の願望からである。そのために、人生の中で、唯一自由な今という瞬間を我慢して勉強をするのだ。僕は、いくら世間で立派だと言われる人になっても今という瞬間を大切にしないでいたら自分の人生に「あー自分はいい人生を送ったな」と思えない。だから、今という瞬間を大切にしなければならないのだ。
確かに、未来のことを考える必要もある。しかし、「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある。」という名言があるようにそのとき、そのときを大切にした方が最後にいいことがあるかもしれないからなのだ。
講評 kira
BJくん、こんにちは。現代社会では「ああすればこうなる」に甘んじて、ある程度の努力をすることで約束された未来を信じている部分がありますね。それが「予定された未来」なのでしょう。そういったことのない真の未来を持っているのは子どもたちだが、それも危ういという意見でしたね。
未来の予定帳にふりまわされてはいけないんだね。今しかできないことを見つめるべきだ。
勉強の予定と言うのはじつに見事にこわれますよね。綿密に立てればそれだけ守るのは至難のわざです。細かすぎる計画はかえってよくないのですね。やるべきことだけを拾い上げて消しこんでいく手法がいいのかもしれません。
未来のために今を犠牲にしてはいけないというデータ実例では「中学受験」をあげました。BJくんの受験も「親の願望」だったのかな。今の学習環境と、そのために使ってきた時間を比べてみてどうなのだろう。これからは、今をさらによくしていく方向で考えるのがいちばん健康的だね。
計画を立てることはとても大切です。でも、その計画自体が目標ややりがいになってしまっては危険です。あくまでも自分の成長にこそ時間を費やすべきなのですから。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |