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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   締め切りは大事だ   えくき

 人は二足歩行で手を解放し、その手に道具を扱う役割をもたせ、それを発達した大脳で制御するという方法によって、急速に強い優勢な動物になった。そのため、狩るという立場に立ったことはあっても、われわれは狩られる感覚を忘れてしまったので、自分より強くて速い相手に狩られることはそのまま極端な不幸であるという単純な認識にこりかたまってしまっている。そしてわれわれの精神は死という言葉を聞いただけで毛を逆立てる。しかし自然界には自然死という言葉や衰弱はない。動物たちにあるのは、事故死と病死だけだ。それがそのまま不幸でないのは、そのことが生そのものの基本条件だから、生というものが最初から死をその中に含んでいるから、生きるものはそれを承知しているからである。そこで私は、死というような締め切りを意識しながら生きていったら良いと思う。
 なぜなら、締め切りというものがあれば、その締め切りまでに自分がしなければいけないことを一生懸命になって取り組むからだ。私も、テストという締め切りがあるからこそ、一生懸命勉強することができる。普通は二週間くらい前からテスト勉強に取り組むだろう。しかし私の場合は、二週間くらい前ではまだテストという締め切りを意識していないせいか、なかなかテスト勉強に取り組めない。だが、だんだんテストに近くなるにつれて、締め切りという意識が高まってきて、やっとテスト勉強をしなければいけないと、切羽詰ってくる。もし、このテストがなければ、私は一生、真剣になって勉強に取り組むことは無いだろう。そして、その頑張った結果が得点となって返ってくる。そのテスト返しの時のハラハラ感も頑張ったあとの楽しみとなるだろう。返ってきた得点が悪ければ、「今度こそは、絶対に満点を取ってやる」というようになるだろうし、良かったらその時は、存分に喜んで自分を自分で誉めてあげればいいだろう。こうした締め切りがあることによって、生きる楽しみまで生まれてくる。
 二つ目の理由は、死という締め切りがなければ、人間はみな、つまらない人生を送ってしまうと思うからだ。例えば、将来の夢は、死という締め切りがないと生まれてこないものだろう。これは、「大きくなったら〜になりたい」などと言っているが、「死という締め切りまでに〜になりたい」と言っているのと同じことだと思う。そうして、自分のなりたいものについてたくさん勉強し、自分の夢を実現させることによって、毎日楽しい人生が送れるのだと思う。データ実例によると、「平均寿命の国際比較のデータをみると、日本は男性七十七歳、女性は八十四歳でいずれも世界一位である。」このように、人間何かしら好きなことや、なりたいものを見つけ、人生を楽しんでいるからこそ、長生きするのではないかと思う。
 確かに、一回の人生の中で締め切りというものが毎回のようにあると、これは締め切りと感じなくなり、その締め切りまでに、一生懸命何かしようという気にはなれないだろう。しかし、「明日の朝が仕事を完成させて持ってきてくれるわけでがない」という名言もあるように、自分でやらなければその先は進まない、締め切りまでに自分が努力した結果が今後の人生を楽しませてくれると思えば、締め切りまで、一生懸命何かすることも楽しくなってくるのではないかと思う。

   講評   miri


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