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　　　私の大親友、ピーちゃん　　　ミディ

　「ピィ、ピィ、ピィ」
「うわぁーい。ピー、ピー、ピー!!」（書き出しの工夫）
私の小さいころから大切にしているものは、生まれた時にお母さんのお友達からもらった犬のぬいぐるみの「ピーちゃん」です。おなかを押すと「ピィ」とか「ピー」とか鳴るので「ピーちゃん」という名前にしました。ピーちゃんは茶色と白の毛があるセントバーナードのような犬です。大きさは、子供が手を「パー」にした時の大きさぐらいです。高さは、15センチほどあります。目は黒くてとろんとしていてやさしい目をしています。小さくてかわいいので赤ちゃんにはちょうどいい感じのぬいぐるみです。
　私は、小さいころ本物の犬はかみついたりひっかいたりしてくるかと、これは大げさだと思うけど、まるでオオカミのような動物だと思って怖がっていました。でもぬいぐるみはあたりまえですが、何にもしてこないのでよくピーちゃんのおなかを押して「ピィ、ピィ」遊んでいました。おもちゃ箱の1番上にのせておいて、次の日また「ピィ、ピィ」
「ピーたん、ピーたん。うわぁーい。」
と遊んでいました。毎晩毎晩いっしょにねていました。小さいころは1日中ふとんをしいていたので、まくらにいつもピーちゃんがいました。なので、今ではピーちゃんの白い毛は色あせてきています。寝る時だって遊ぶ時だっていつもピーちゃんがそばにいました。物で例えると私がまるで磁石のＮ極でピーちゃんが磁石のＳ極のようにいつでもいっしょにいました。
　ところで、お姉ちゃんの大切にしているものは何か聞いてみました。聞いてみると、小さいころ大好きだったウサギがかいてあるバスタオルだと言っていました。いつでもどこでも手に持っていていたそうです。お母さんがそのバスタオルを洗おうとすると
「だめーっ。洗っちゃだめなのー!!」
と泣くほど気にってたそうです。外へでも持って行ってたとも言ってました。今もお母さんに捨てられるかもしれなくて心配で自分のベッドにあるそうです。こんなことを聞いてお姉ちゃんはそのバスタオルをよほど気に入ってたのだと思います。きっと、そのバスタオルのがらや感しょくがよかったからお気に入りだったのかもしれません。
　私の大切なピーちゃんは、白い毛が色あせてくるほどいつもいっしょにいました。なんだかピーちゃんは私とおさななじみの大親友みたいな感じがします。中学生や高校生になっても、大学生になっても大人になっても老人になっても、いっしょに楽しんで、悲しんで、喜んで、がんばって、遊んで、時にはいたずらをして、いろんなこと感じたりする大親友はピーちゃんしかいないと思います。人の大親友はいつか必ずはなれてしまうと思うけどぬいぐりみだからはなれない大親友はこれからも仲良くしていきたいと思います。ぬいぐるみは、かわいくていつでもどんな時でもそばにいてくれているけどいつか捨てられてしまうかもしれない、そう思うと最近はそんなにぬいぐるみとは遊んでないから、ピーちゃんはもちろん他のぬいぐるみたちとも遊んであげようかなぁと思いました。今日もピーちゃんやぬいぐるみたちは、たなの上で私を見つめています。（動作の結び）

　　　講評　　　onopi

　小さいころから大切にしているぬいぐるみについて書いてくれました。小さいころのことを思い出してくわしく書けました。いいですよ。たとえも二つ使えました。よくできました。とくに磁石のたとえはとても面白いと思います。またお姉さんに聞いたことも書けました。お姉さんの気持ちをそうぞうしてとてもよく書けていますね。さいごにこれからも大切にしていきたいけれど、すてられてしまうかもしれないという複雑な気持ちも書けました。いいですね。もう少し文章を短めに切っていくといい気がします。動作の結びもしっかりと書けていました。
　今回は進級試験でした。字数も１３００字近く書けていますし、すべての項目もしっかりできていました。合格です。おめでとう、よくがんばりました。