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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「これまでの人の観察や」の感想文   えかる

 この文は、読書の大切さとすばらしさを説明している。まず、これまでの人の観察や考えを利用するという必要から、読書は必要である。現在の学問にとっても必要である。そして本は自分自身では経験することが、できない経験を教えてくれる。ロビンソン・クルーソーの経験、孫悟空の空想、そしてワシントンやナポレオンの伝記などを例にして読書のおもしろさと大切さを述べている。最後に孔子の読書の仕方のように、二度三度と同じ本を読むことを作者は勧めている。
 ぼくが、今までに二度も読んだおもしろい本は“Wishing Chair”というアドヴェンチャーの物語だ。現実には出来ないけれども、この本の中では、いすが空を飛んで自分の行きたい所へ連れていってくれる。マジシャンのチンキーは、特別な絵の具をぬって物を透明にしたり、自分を小人にして、ねずみの住家に友達を助けに行ったりした。読んでいるうちに、ぼくがまるで主人公のチンキーになったように、飛べるいすに乗ってぼう険をしているような気になった。一度読み終えてしばらくたってから、また急にこの本を思い出して読みたくなった。二度目はすでにストーリーが分かっていたので、最初の時よりは、こうふんできなかったけれども、前に見逃した他のおもしろい所をたくさん見つけた。確かに二度、読んだら本の内容が一度目よりも、ますます理解できることが分かった。この本以外にも“ハリー・ポッター”をシリーズで最初から読んでいる。二度は読んでいないけれども新作がいつも待ち遠しい。今度は日本語でこの物語を読むことにチャレンジしたい。
 ぼくの父も母も、読書が大好きでひまさえあれば本を読んでいる。父は出張で長い時間飛行機に乗るときは、ゆっくり読書ができると喜んでいるようだ。どんな本が好きかと父に聞くと、「どの分野の本も大好きで特に歴史の本が好きだ。」と答えた。過去にあった事実に加え、おもしろく物語が作られているのが好きな理由だそうだ。母は反対に歴史の本が大嫌いで、医りょう関係の物語が身近に感じて好きだそうだ。でも二人とも自由な時間に自分のペースで楽しめる読書がとても気に入っている。
 ぼくはまだ、出会った本が少ないけれども、これからたくさんの本を読んでみたい。孔子が勧めているように、二度三度と同じ本を読む自信はないけれども、自分の好きな分野を中心に、とにかく数多い本と出会いたい。勉強のためではなく、映画やまんがと同じようにぼくは読書を楽しみたい。

   講評   nakahi

 脩くん、久しぶりに作文を書いてくれましたね。先生はうれしくて何度も何度も読みましたよ。日本人学校で揉(も)まれているおかげで、日本語の使い方が際立(きわだ)って上手になりましたよ。あまりにも上手な言い回しがたくさんあるので、驚いたほどです。
 さて、第一段落。長文の内容がしっかり掴(つか)めています。三文抜書きをしようねと電話で先生は言いましたが、三文抜書きよりも全体を把握して自分の言葉でまとめているのでさらに◎といったところかな(^^)。もう要約はお手の物ですね!
 第二段落めは"Wishing Chair"の内容を短くまとめて書いてくれました。先生と電話でお話したときは、とても長いストーリーを説明してくれたけれど、作文では一段落にうまく収める程度の長さにできたのも、作文が上手になった証拠ですよ。この本はシリーズになっているんだね。「飛べるいすに乗ってぼう険をしているような気になった」なんて、なんてラッキーなんでしょう。このように読書によって「実際に経験できないことも経験する」ことができるのですね。第一段落目に書を第二段落目に書いた例によって裏付けされており、とても分かりやすい流れの作文です。
 第三段落目はお父さんとお母さんに聞いた話を書いてくれました。このように、自分で調べたり聞いたりすることを書くと、話の転換をはかることができて、作文の内容が広がります。大きくなってリサーチペーパーなどを書くときも、この手法(しゅほう)はとても大事なので身に付けるようにしてくださいね。
 第四段落目の「二度三度と同じ本を読む自信はないけれども」の部分はあまりにも正直な文なので笑ってしまいました。孔子は2度3度の反復の大切さを説いているけれど、そんなことより数をこなして色々な本に出会いたいんだね。成長期のある時期に乱読することも大切だと先生は個人的に思っているので、脩君の考え方には賛成です。あと、読書ノートを作っておくと、自分の考え方が日記のように残るので、いいですよ。脩君が将来偉い人になったら、脩君のことを調べたい人にとって「脩読書ノート」は貴重な資料になることでしょう!
 作文の中で少し残念だったのは、句読点の位置をうまくつけられないことです。これもたくさん本を読んで、慣れていきましょう。もしくは自分の書いた作文を声を出して読んでみることは、句読点の位置を考え直すのにとてもよい効果がありますよ。
 これからも頑張ってね。

<光る表現>
 前に見逃した他のおもしろい所をたくさん見つけた
 ぼくがまるで主人公のチンキーになったように、飛べるいすに乗ってぼう険をしているような気になった。
 ひまさえあれば
 自由な時間に自分のペースで楽しめる読書
<正誤>
 こうふん→興奮
 確かに二度、読んだら→確かに、二度読んだら
 そして本は自分自身では経験することが、できない経験を教えてくれる→そして、本は自分自身では経験することができない経験を教えてくれる

※この課題は12月1週の進級テスト用ではないので、題材は◎ではなく〇にします。残念だけど、作文の内容はとっても良いので、気落ちせず良い作文をどんどん書くようにチャレンジしてね!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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