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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ポイ捨てについて   すりりんご

お正月。新年を迎えた人々は、神社へ行ったり挨拶に行ったりと、家にいることはあまり多くない。こんな大騒ぎのなかに、問題がある。それは、「ポイ捨て」だ。正月であることからも、当然ゴミは増える。私も良く見かけるが、ゴミ箱がそばにないとつい道に捨ててしまう。手元にあるとかさばるとか、持っていることが面倒だとか、捨てる理由はいろいろある。おかげで、公園・道路・川などはゴミがかなり目立ってしまう。私は、ポイ捨ては良くないと思う。
 第一の理由は、ポイ捨てをすることによって、人の心が穢れてしまうからだ。ポイ捨てとは、本来はあってはならないものなのだ。私は、学校で落書きがされていたのをよく見かける。落書きされる前は何もないのに、一度落書きがされた後ではたくさんの落書きが増えてしまう。ひとつの落書きがたくさんの人の落書きを呼んでしまったのだ。落書きも同じだ。もしも新しい公共の施設ができるとすると、はじめはみんなきれいに物を使う。きれいなものを汚してしまうと、きれいに直す。しかし、その施設が、だんだん年月が経っていくうちに少しずつ汚れていく。そして、ひとつゴミが足元に落ちる。すると、次々にゴミが増えてしまう。心のちょっとしたゆるみから、ゴミを伝わって人の気持ちを汚しているのだ。
 第二の理由は、地球環境にも影響してしまうからだ。データで、『日本の年間ゴミ排出量は5020万トンで、東京ドームの135杯分』というものがある。これだけでもかなりの影響がある。しかし、これがもしきちんと分別されて、正しい方法でゴミを出していたら、もう少し今の地球はラクだったと思う。この量のゴミの中に「ポイ捨て」という方法でゴミを出したものがどのくらいなのかは分からないが、ポイ捨てが自然に爪あとを残していることは確かだ。例えば、私は前に、テレビで口元に釣り針や糸が絡まってしまったアヒルを見たことがある。また、川に捨てられたゴミが海に流れて水が汚染されたりなど、ゴミの出し方でこんなにも影響してしまうのだ。これを防ぐ為に、わざわざボランティア活動を行ったりしなければならないのだ。ゴミをきちんと捨てることは地球の為ではない。それが当たり前なのだ。ポイ捨てをすることが当たり前であってはないらないのだ。
 確かに、手元にゴミがあって捨てられないのは良い気持ちではない。しかし、気をつけていないと、知らないうちに自分の住むところが汚染されてしまうのだ。人間の欲が生み出す、自業自得だ。『問題とは、そこにあるものではなく自分が作るものである。』という名言があるように、ひとつのゴミが多くの人の気持ちを動かし、地球全体の問題となってしまうことをもっと自分自身が意識しなければならないと思う。きちんと地球環境を考えている人の気持ちを考えてみれば、ポイ捨てなどできるはずもない。また、ひとつのゴミに流されるような気持ちであってはならない。周りに流されやすいというのもどうかと思う。地球とは結局人間の心の弱さなのだろう。

   講評   huzi

 今年最初の作品。直接電話でお話できなかったけれど、教室に質問して仕上げたね。積極的な姿勢で取り組んでくれて、うれしいです。字数目標が【1200字】と増えていますが、しっかりとクリアできましたね。とくに体験実例が◎。説得力抜群です。
  書き出しの段落は、年末年始の情景から「ゴミ」に焦点を当てましたね。初詣の神社の境内にゴミがポイ捨てされているのを見ると、がっかりです。ゴミを捨てた人は何を願いに来たのでしょうね。
  【理由】では、「人の心が穢れてしまう」と書き、さらに、「心のちょっとしたゆるみが、ゴミを伝わって、人の気持ちを汚している」とイメージを膨らませることができました。落書きの例もいいね。確かに、一つでも落書きがされていると、どんどん増えていくのはゴミと同じだなあ。
  落書きも同じだ。もしも新しい公共の→ゴミも同じだ。もしも新しい公共の
  【データ実例】も的確に用いることができました。人間が何気なく捨てたゴミも積み重なると環境のバランスを崩してしまいます。結論部分に述べたように、私たちは、自分が捨てたゴミの行方についてもっと想像力を働かせて考えなければならないですね。
  地球とは結局人間の心の弱さなのだろう→
地球の環境破壊の原因は結局人間の心の弱さなのだろう。

 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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