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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「いつもの遊び」   さぼてん

「タッチ!真中いきね!」
「えぇー!?またー?」
笑い声を上げながら、私達は最近の休み時間、教室でハンカチ落としにはまっている。少し前までは、ストーブの周りに輪を作って、
「おせんべーおせんべーやけたかな」と言う遊びをしていた。でも、すぐに物事に飽きてしまう私達は、早々と毎休み時間の、いわゆる「いつもの遊び」を変えた。「おせんべ・・・」のまえにもいろいろあったが、今はハンカチ落としが「いつもの遊びだ」。だけど、ハンカチ落としでは、私は下手な方だ。すぐそばに置かれてもハンカチになかなかきづかない。だからよく真中いきになる。初めに書いた声をあげているのもたいてい私だ。でも別に上手くなりたいというわけではない。ただ楽しければいのだ。休み時間くらいきままにたのしければ。だからみんな文句をいっても表情は笑顔だ。楽しいと思っているからだと思う。普通は休み時間まで無理に笑ったりはしないだろう。すくなくとも私は違う。だから、私達は休み時間の目的(?)を果たしている。
 ハンカチ落としのメンバーは日に日に増えていった。初めは六人だったのに、いまでは九人にふえた。その中で、ひとり、とってもハンカチ落としが上手い子がいる。その子はハンカチをすごくさりげなく落として。そのままのかがんだ格好で一周まわってくる。だから、どこで落としたかは全く分からない。」そして、走って走ってタッチしようとしているときは。タックルしてタッチしようとしているのだ。まさに捨て身だ。何度か机で頭をぶつけている。私はとてもじゃないけどそんなことはできない。しょっちゅうタッチされて、私なんか手も足も出ない。まるで獲物をとらえようとしているヒョウみたいな顔をして、タックルをしてくる。その子にハンカチをおくだけでも勇気がいる。だからみんなはその子がはんかちにきずいてたちあがると「キャーキャー」さわいでいる。そしてその子に置かれたときには、ゾクッと寒気がするような気がする。
 でも、ハンカチ落しをしていない子にしてみれば、
「バカじゃないの?今になって。」
と、冷たい返事が返ってくることも少なくない。でも、私言わせてみれば、
「バカじゃないの?楽しいのに。」
と思う。でもしていない子の意見にも一理ある。いまになってハンカチ落しをしている子はきっと少ない。もし私がやっていなかったら。していない子の意見に大賛成だったと思う。でもお母さんにきくと、
「子供の時はそんなこともしていたっけ。」
となつかしがる。お母さんは言ってたって、今と昔は少し違う。んん・・・ふくざつだ。
 でも複雑に考える必要なんて無いと思う。楽しいんだからそれでいいんじゃないか。していない子と私の考え方がちょっとちがう。それだけだ。三人寄れば文殊の知恵みたいに、いろんな考えをもっているからいいのかもしれない。もしかしたら、していない子みたいな子がいるから、ハンカチ落しが楽しく思えるのかもしれない。
「タッチ!真中いきね!」
「えぇー!?またー?」
ちょっとでも考え事をしているとすぐこれだ。タックルでまたつかまった。九人がまた笑った。 

   講評   mugiko

 さぼてんちゃん、こんにちは! 項目を全部入れてまたもやとてもいい作文を書くことができましたね。休み時間の「いつものあそび」というテーマは、書き方によってはとてもつまらないものになってしまうと思いますが、さぼてんちゃんの作文からはつまらなさなど微塵も感じません。むしろ、単純なハンカチおとしをよくこんなふうに書くことができたなとただただ感心するばかりです。クラスのみんなで楽しむハンカチおとしは小さいころにやっていたものとは迫力が違いますね。タックルの話もユーモアを交えて書かれていて、ほほえましいです(^0^)私も中学1年生のとき、何かでハンカチおとしをしたことがあります。最初は「小さい子みたいでイヤだな・・」と思っていましたが・・5分も経たないうちにとても楽しくなったことを覚えています。
毎日いろんな遊びが次々うまれているみたいですが、「今も楽しい」し、そう感じているなら、きっと将来「いい思い出」にもなると思います。友達と素敵な時間を思いっきり楽しんでくださいね!  


 項目は文句なしです。ことわざもきちんと入れることができているし、なにより、最初の書き出しと最後の終わり方は前回同様、本当にきれいで、すっきりしていて、最高です!!とてもセンスがいいと思いますよ!!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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