対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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内申くそ喰らえ フェデラー
「げっ、三つも下がっている」
「やったー、前より上がったぞ」
受験生ともなると、気になってしょうがない内申点。この一点が合否を分けるというから、恐ろしい。しかし、そもそも、内申点とはなんだろう。所詮、先生の価値判断によってつけられた数字ではないのか。なんで、そんな数字如きにびくびくしなければならないのか。私は、他人の価値判断にとらわれることなく生きて生きたいと思う。
その方法として第一に、自分のなすことに他人の価値判断をいれないことだ。お金が目的ではないけど、宝くじを買う人。まさか、本当にそんな人がいるとは思いもしなかった。父の友達の話しによると、宝くじというのは、不平不満、愚痴、悪口、泣き言、文句を言わない人が当たるそうだ。だから、その人は不平不満を言っていないか確認するために、宝くじを買うという。もしここに、他人の価値判断を入れていたら、欲望に駆られて宝くじをするようになるだろう。自分のなすことに、自信を持つことが大切だといえよう。
第二の方法として、考え・発想を転換することだ。エジソンのお母さんは、これが非常に優れていた。今では発明王として有名なエジソンであるが、小学生の時は先生にまで見離されていた。だが、エジソンのお母さんは、エジソンの隠れた才能に気づき、学校を辞め自分で教えるようになるのだった。もし、学校という集団にエジソンが合わせていたら、せっかくの才能も摘まれてしまっただろう。また、エジソンの母親が先生の言ったことを、真に受けていたら学校を辞める発想なんて出てこなかったに違いない。この、ちょっとした判断が後の発明王がうまれたきっかけになろうとは、誰も思いはしなかっただろうに。
確かに、他人から評価をもらうのが、快感になることもある。テストや内申は嫌いと言いつつも、
いい結果だったら、つい笑顔がこぼれてしまう。しかし、その喜びもつかの間、他人から評価されて喜ぶ自分に嘆き、悲しむ。自分はこんなもののために勉強しているのではないと。早く、義務教育から開放されたい。そして、自分が今なぜ勉強しているのか、本当の意味を見つけたい。「自分が考えるように生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう」という名言もある。内申点が高いほうが受験には有利だが、他人の価値判断でつけられた点数を期待するのではなく、自分の実力で合格を勝ち取りたい。
講評 oda
受験が迫ってきた時期ですが、他人の評価、判断に惑わされずに自分の気持ちを通していきたいという考えができ、頼もしい意見に落ち着きましたね。この生き方に対して、第一の方法は自分の考えや行動に他人の価値判断を入れないこと、ここに挙げた例の、宝くじを買う人の気持ちの持ちようはそのとおりかもしれませんね。欲張っているうちはくじの神様も微笑まないということでしょうか。第二の方法は考えや発想の転換をはかること、エジソンの伝記に基づく例はぴったりでした。エジソンの良いところを見抜いていたお母さんの考えが、回りの意見や対応を覆したわけですよね。終わりの意見は、確かに良い評価をもらったときはその方向になびくことがあるかもしれないが、しかし、あくまでも、自分の考えたとおりの生き方をしたいという意見がはっきり出ていて、強い意志が感じられるまとめかたになっていました。名言もぴったりでした。<1週目から宿題で、しかも、受験勉強の忙しいときですが、内申に惑わされずに自分の考えを推し進めたいという気持ちが出た作文でしたね。頑張っていますね。>
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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