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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   他人のために   うらね

 ホテルのロビーでは「ボーイにむこうからやって来させる」のでなければいけない。それが一流のホテルのロビーを利用する、一流の客のやり方なのだ。指をちらりと持ち上げた程度では、ボーイなんか来てくれやしないのだ。だから、ロビーに入ってきた時に、あらかじめボーイに注目させておき、その一挙手一投足に意味を持たせておいて、タイミングよくちらりとやらないと、これは空を切る。ホテルのロビーにいる「どうしようもない田舎者」と、「これこそが都会人」と思えるものは、双方ともホテル側の「雇われ」なのだ。その間をキョロキョロしながらうろつきそれぞれから何ごとかを学ぼうとしているのが、本来の客ということになる。(要約)
 確かにその場に応じた振る舞いも必要だ。例えば、お葬式の時、皆が悲しんでいるなかでゲラゲラと大声で笑ったりと非常識なことをされると、とても不愉快になるだろう。だから、周りの状況に応じて行動しなければ他人に嫌われてしまうので、臨機応変に行動しなければならない。
 しかし、自分らしく生きることも大事だ。昔、話でいえば桃太郎である。桃太郎は鬼退治をする時に人間を味方にせず、動物たちを味方にした。人間を味方にするためには動物と違いキビ団子一つでは鬼と命がけで戦ってくれなかっただろう。無駄に労力を消費するのなら、動物たちを味方にした桃太郎の考えは正解である。また、ホテルに行く時などにみっともない格好で行って、他人に一流のホテルに来たのだから、少しはまともな格好をしろと批判されてしまったことがあるかもしれない。しかし、それは何の根拠もなく、周りの状況と比較して批判しているのである。みっともない格好でも自分らしさが出ていればそれでいいのだ。
 その場に応じた振る舞いをする方法と自分らしく生きる方法がある。しかし、一番大切なのは周りの人のことを考えて行動しているという目的なのだ。「家とは、外見から見るためのものではなく、中で住むためのものである。」という名言があるように外見が悪くても、中で居心地が良ければ良いのだ。だから、いかに他人のことを考えて行動できるかが重要なのである。

   講評   baba

 意見を書きにくい課題文でしたが、スムーズに論をすすめることができましたね。

<構成>
 臨機応変な振る舞いの必要性、自分らしくあることの重要性という意見を提示することができました。
 この二つの意見、一見、相反するように思えますね。その場が要求する振る舞いや服装と、自分らしい振る舞いと服装が必ずしもぴったり合うわけではないものですよね。
<題材>
 桃太郎の昔話をおもしろく分析しましたね。これは「自分らしさ」というよりも「臨機応変さ」の事例じゃないかな?
<表現>
 ぴったりの名言を引用できました。中が居心地がいい家でも、外見がごみ屋敷だったら困りますね。そういう説明を一つ入れると、総合化の主題にもっと分かりやすくつながっていきますよ。
<主題>
 自分らしさを大切にしていても、周囲のことをしっかり視野に入れていれば大丈夫。その通りですね。
  
☆「昔、話」→「昔話」(三段落目)

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