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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   それぞれの価値をみつけよう   えなも

 何でもない物に深い思い入れをしてしまうことを仏神崇拝という。第三者からみて、全く無価値、かつ無意味であるようなものが特定の人間にとっては、絶対の価値と意味をもつことも少なくないのだし、われわれはおしなべて、何らかの仏神崇拝の対象を持っているものなのだ。例えば、パチンとふたの開くロケットの中に愛する人の写真などがひそかに入っているようなものだ。それは、お守り、またはその場だの、出来事だのの思い出を手繰り寄せるための糸口として作用するのである。現代社会ではあらゆるものが金銭に置き換えられてしまう。ものに対して思い入れをもってないと乏しい人生になってしまう。
 その第一の原因は、世の中に金銭以外の価値基準がなくなってしまったからである。最近では、学力も金銭に還元されている。親は子供の学力を上げるために、高い月謝を払って、塾に通わせる。高い月謝を払いさえすれば学力をあげることもできると錯覚してしまう。私達は本当に大切なものを忘れてしまっているのではないだろうか。
 第二の原因は、社会において金銭という絶対的な強さを持っているからだ。マンモスの牙も最初は実用的なものだったが、ある時期から牙そのものが周囲の状況とは関係なく独自に進化するようになったと考えられる。一番強いものが生き残るわけだ。金銭に勝る絶対的なものを私達は見つけなければならない。
 確かに、金銭に価値を与えることで社会は発展してきた。しかし、お金より大切なものがあるので、やはり、大事なものは物の均一の価値ではなくて、個人の価値の多様性を求めることである。個人によって宝物は違うということを確認しなければならない。

   講評   kira

 直子さん、こんにちは。学校がはやく終わるようになったのかな。自由な時間がふえて、自分のために使えるね。春までどう過ごすのかな。チャンスです。
 さて、金銭に勝る価値があるかどうか。日本人は命の次にお金が大事だそうだから、見つけるのは困難かもしれないね。いまの社会のしくみがそうさせているのかもしれない。しかし、ようやく価値観の多様性は認められるようにはなってきました。まだまだ、どれも育っていなくて、小さいのですが。
 学力も金銭で測れるというのも辛い話ですね。しかし、親の年収と子の学力には比例関係があるそうで、事実ではあります。学ぶ者がしっかりとした目的意識を持つべきなんだろうね。
 まとめの部分「しかし、お金より大切なものがあるので、やはり、大事なものは物の均一の価値ではなくて、個人の価値の多様性を求めることである。」は「しかし」と「やはり」をつかって文が複雑になり意味がねじれています。大事な自作名言の部分でもあるので、二つに分けて明確に書こう。
  

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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