対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2566 今日3122 合計5688
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   世界にひとつの人生   えあゆ

  世界に一つの人生
                 文音
 社会は個人から成り立つものとされている。従って実状はどうであれ、それぞれの個人は、社会の構造、運営、将来について責任を持つものとして意識し、行動していることになっている。しかし、現実の日本人の多くは、社会を構成する個人としてよりも、世間の中にいる、一人の人間として行動している部分の方が多いのである。欧米人は日本人を権威主義的だと見ることが多いが、それは日本人が常に世間の目を気にしながら生きており、彼らから見ると個性的ではないように見えるためである。個人の性格にもよるが、世間の中で暮らすほうが社会の中で暮らすよりも暮らしやすく、楽である。また、日本人一人一人にそれぞれ広い狭いの差はあれ、世間があるである。私は、世間に振り回されるのは良くないと考える。(要約・是非の主題)
 その理由は第一に、世間をあまりにも気にしすぎると、各々の意見を主張することが出来なくなるからである。例えば、最近増えつつある「いじめ」。これは、いじめっ子のグループの中でもいじめることに不服感を抱いている人も多いであろう。しかし、そういう人たちは周囲の悪い人たちに振り回され、仲間を意識しすぎてしまうと、自己主張ができなくなってしまい、結局は自分も悪い人たちの中の一人となってしまうのである。こういうケースの人には沢山いるのである。だから、この現状を受け止めていかなければならないのだと私は思う。(複数の理由一・体験実例)
 その理由は第二に、周囲の人と同じような考えそして普通の考えしか頭に浮かばなくなってしまうのである。また、データー集一の日本交通公社の調査(1997年)による「行きたい旅行先調査」によると一位=オーストラリアの57.2%二位=ハワイの48.4%三位=カナダの47.6%四位=スイスの45.6%のようになっている。このように、我々日本人は行きたい国(外国)までもが周囲と同じようなところになってしまっており、影響が受けやすくなってしまっているのである。このような世の中に言う以上、もはや個性的な人を探し出すことが難しいというように感じるように現在はなっている。(複数の理由二・データー実例)
 確かに、仲間同士と互いに助け合い、協力しあうことは大事なことである。しかし、ただ周囲に振り回されるのではなく、自分の意思をしっかりと持つことのほうが私は大切であると考えている。また、「自分が考えるとおりに生きなければならないそうでないとついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」という名言もあるように、一生に一度しかない人生を上手に生きるか下手に生きるかは自分次第であるように、もちろん自分のしたいように自由に生きるか周囲の人につられながら生きてゆくかは自分次第で大きく変わってしまう名である。私は、これからの人生を自分の意志でしっかりとそしてじっくりと考えて、一番自分に適した、この世でたった一つのすばらしい人生を歩むことが出来たらよいと思っている。いや、そのような人生を送ることが出来るように自分なりに精一杯努力していきたいと私は考えている。(反対意見への理解・名言の引用・これからの結び)                                                   

   講評   hota

 今回の要約もほぼよかったですが、ちょっと前の方に偏ってしまったね。前の方をもう少し削って、最後にはやはり「私たち日本人には、自分たちが排他的な世間をつくっているのだ、という認識がほとんどないのである。」あたりを入れておきたいね。
 あとの感想部分は、いつも通り、よくできていました。今回は特に、理由の一に書いた「いじめ」の問題がよかったですね。(本当はこれに、身近な「体験実例」がつくともっとよかったですが。)それにしても、まさに「いじめ」の問題には、ここに書かれている「排他的な仲間意識」「世間の影響」がはっきりと現れていますね。集団でのいじめは、そう考えると日本人の特性によるところも大きいのかもしれません。「NOと言えない日本人」が、こんなところにも。
 ただし書きもバッチリ、満点です。結びの段落も、自分の意志をしっかり持っている文音さんらしくてよかったです。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)