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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   世間の中の個人   グレープフルーツ

日本人の多くは、社会を構成する個人としてよりも、世間の中にいる、一人の人間として行動している部分の方が多いと言われている。しかし、個々人はそれら世間と自分との関係を深く考えず、自覚しないようにして暮らしている。それでも、日本人が何よりも怖いと思っているのは「世間」から爪弾きされることなのである。そのように、自分の世間にとらわれすぎるのはよくないと思う。
最初に挙げられる理由は第一に、世間の目を気にしすぎていると、自分の意見を持ちにくくなってしまうからだ。自分の意志をあまりにもはっきりさせてしまうと、かえって世間から変な目で見られてしまうこともある。しかし、そんなことに恐れていては逆に個人の意見まで失ってしまう場合もあるかもしれないのだ。例えば、クラスの中でいじめられている子がいたとする。しかし、いじめている側は結構友達も多く、その子が悪口を言えばクラス全体に広がってしまうくらいの人気者だとする。もちろん、他人の目からみていたらいじめなんてあまり良いものではない。しかしもし、やめたほうがいいと思う、と注意したら今度は自分がいじめられるのではないか、と誰もが心配してしまうのではないか。自分の意見を持っていても、世間から爪弾きされるのが怖くて、自分を抑えようとする人は多い。でももし、自分の意見が一番正しいと思ったら、それを信じて世間に自分の意見を伝えることが、自分の都合が良いか悪いかは別として、一番良い事だと思う。
第二に挙げられる理由は、世間にとらわれていると、そのみんなと同じような視野でしか物事をとらえられなくなってしまうからだ。周りのみんなと同じ意見しかもてなくなってしまうかもしれないのだ。東海銀行が1997年に一ヶ月の小遣いの平均について行った調査では、日本の高校生の平均の小遣いは6687円だということがわかった。それは他の国と比べると少ない結果だ。その理由の一つは、日本では、小遣いを自分で自分の子供に自分があげたいだけあげる、というより、周りがあげている金額だけあげる、というような例が多いからだと思う。それだけ日本人は、周りがやらないと言ったことは自分から進んでやらないということがわかる。
確かに世間になじむことは良いことだが、個人の意見をもつということが一番大切だと思う。「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある」という名言もあるように、自分達の価値感は、自分達で決める方がよいと思う。だから世間にとらわれすぎるのはよくない。

   講評   takeko

これはすごい!連続で送ってくれたのもすごいけれど(笑)、お休みして、自分でこれだけ書けたのはすごいなあ。ホームページのヒントともちがった、自分なりの実例やデータ実例を出しているし。課題をすっかりのみこんでいますね。「要約」いいですねー。第一段落の実例・今世間で(笑)問題になっている「いじめ」をとりあげたのはいいですよ!第二段落のデータ実例・これもうまく考えたね!反対意見の理解とまとめ、名言もうまいです。「世間」を気にするのは、日本ならではの特徴でしょうか。ほかの国って、どうなんでしょうね。欧米は個人主義の国で、自分の意見をしっかり言うように教育されますよね。私はどちらものいいところをとって、「自分の意見はしっかりいう。でも他人のいいところも認める。そして、できれば丸くおさめる・・・」日本人的な考えに、少し進歩を与えてみました。「丸くおさめる」って、とっても日本人的だよね。そう思わないかな?

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